福岡天神内視鏡クリニックブログ

老化の原因について、ご存知ですか?

こんにちは、医師の中島です。

 

4月に入り、桜は満開を迎え、春の陽気を感じられる日が増えてきました。

一方で、まだ日中と朝晩の気温差が10度以上になる日もあり、気温差に身体が順応できず、体調を崩す方が多い時期でもありますね。

皆さま、最近こんな変化を感じていませんか?

・疲れやすくなった

・物忘れが多くなった

・目がかすむ・視力が低下した

・風邪を引きやすくなった

・胃がもたれることが増えた

・肌のシミ・しわが増えた

これらに当てはまる方、身体の老化のサインかもしれません!

「老化」=「高齢」とイメージしがちですが、老化は必ずしも年齢と比例するものではありません。

老化の二大要因は、細胞の酸化と糖化です。

若くても、細胞の酸化、そして糖化が進むような生活を送る人の身体は、知らずしらずのうちに老化が進んでしまっているのです。

 

酸化とは、身体がサビること!

一般的に、金属の表面に酸素が作用し、酸化物が出来ることをサビるといいますが、身体にも似た現象が起きます。体に取り入れた酸素は、一部が「活性酸素(フリーラジカル)」に変化し、少量であれば、がん細胞などを攻撃する免疫機能や代謝機能の調節を行うなど、体内で重要な役割を果たします。しかし、活性酸素が過剰に発生すると、たんぱく質や細胞のDNAを傷つけてダメージを及ぼし、動脈硬化や皮膚のくすみ、シワなどの原因になります。

それでも私たちが生命を保つことができるのは、酸化から身を守る防御システム「抗酸化作用」が備わっているためで、活性酸素の発生を抑えたり、生じたダメージを修復したりしてくれます。

しかし現代では、不規則な生活やスマホやタブレットなどのブルーライト、ストレス過多などによって、活性酸素が過剰に発生し、抗酸化作用とのバランスが崩れてしまいがちになっています。

 

糖化とは、体がコゲること!

一般的にコゲるとは、主にそのものに含まれるタンパク質と糖質などが熱を受けて化学反応を起こすことです。糖化も同様で、体内でタンパク質と余分な糖が結びつき、タンパク質が劣化してAGEs(糖化最終生成物)という老化物質を生成してしまう反応のことをいいます。

このAGEsは分解されにくく、全身の細胞にくっついて炎症を起こし、老化を進行させる老化促進物質です。肌や髪、骨などの老化、ガンや糖尿病、高血圧などの生活習慣病、動脈硬化、認知症、さらには白内障、老眼の発生にも影響しているといわれています。

糖化の原因は糖質の摂り過ぎです。

早食いで急激に血糖値が上がる、間食が多くて血糖値が絶えず高い、運動不足により摂取した糖が消費されず溜まっている方などは注意が必要です。

AGEsの生成には酸化も関係しており、酸化の度合いが強いほど、糖化も起こりやすくなります。酸化と糖化が同時に起こると、老化はさらに促進されるので注意が必要です。

 

いかがでしたか?

酸素も、そして脳にとって唯一の栄養源となる糖も、本来は私たちの生命維持に欠かせないものですが、過剰になると身体に害を及ぼすものになってしまいます。

次回は老化(酸化・糖化)を防ぐポイントをお話します。

 

週の中日ですね、一息ついて後半もがんばっていきましょう。

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