福岡天神内視鏡クリニックブログ

受動喫煙対策遅れそうですね

おはようございます、医師の平島です。

厚生労働省と自民党が新たな受動喫煙対策を画策していることが分かりました。以前は「30平米以下」の小規模なスナックや飲食店などで例外的に喫煙を認めるという案で政策が進もうとしていましたが、今回の案では「150平米以下」の飲食店で喫煙可能という案を推し進めようとしています。新規開業や大手チェーン店はこの案には当てはまらないとのことですが、既存の中規模の飲食店に配慮した案となっていますが、世界基準としては飲食店は全店舗全面禁煙するのが常識だと思われます。150㎡というと、約45坪ですのでかなり大きな店舗での喫煙が可能となることを意味しますので、事実上多くの飲食店で喫煙が可能となります。JTなどから献金を受けている多くの自民党議員の配慮からなのでしょうか。。。。

店内での分煙は全く意味がないということは世界的に常識とされています。分煙は「オシッコプール」と一緒とよく言われています。コースロープの張ったプールで、第1コースでは「オシッコやウンチをしてはいけない」第2コースでは、「オシッコやウンチをして良いですよ」第3コースでは「ウンチだけにしてください」と言っているのと全く同じ概念が「分煙」という全く意味の無い曖昧な表現となっています。タバコの煙は約8㍍先まで届きますから、歩きタバコも周りの受動喫煙を考えると論外と言えます。お子さんのいる家庭で喫煙することはお子さんに代表するご家族に対する「虐待」となるとも認識できます。

私も13年前まで喫煙していた人間ですので、喫煙する人の気持ちも分からないではないですが、禁煙すると凄く素晴らしい世界が待っていますので、是非タバコの害から離れていってもらいたいと思います。手軽に手に入るタバコは常習性の観点から「覚醒剤よりタチが悪い」と言われています。流行のアイコスなども百害あって一利無しですので、是非みなさんで東京オリンピックに向けて、タバコのない世の中にしていきましょう。

タバコの話題になるとついつい熱くなってしまう今日この頃です。

テラスは日中の暖かい時期は過ごしやすくなっています。

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平島 徹朗理事長

国立佐賀大学医学部 卒業。
大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。