福岡天神内視鏡クリニックブログ

大腸がん検査を精度の低い便潜血検査だけで済ませていませんか?

おはようございます、医師の平島です。

検診が多くの企業や健診センターなどで行われていますが、便潜血検査を大腸がん検査だと思ってそれだけで済ませている方を多く目にします。便潜血検査は大腸がんがあるかないかを診ているのではなく、便の中に血が混じっているか混じっていないかを診ているだけなのです。大腸がんがかなり進行して、がんの表面がかなり崩れる程大きくならないと便に血が混じることはまずありません。便潜血検査で陽性になる多くの原因は「痔」ですが、たまたま痔が切れて便に血が混じって、大腸内視鏡検査を受けてみたら大腸ポリープや早期大腸がんが見つかったというラッキーな方も多く目にしてきましたので、あながち便潜血検査がダメな検査だとは言い切れませんが。。。。

最近、若い20代後半、30代の女性に早期大腸がんが見つかるケースが多くなってきたと内視鏡検査をしていて実感すると共に大腸がんの低年齢化に驚きを感じています。大腸がんは大腸ポリープから進展することが多いため、大腸ポリープを切除することが「究極の大腸がん予防」と呼ばれている所以です。大腸ポリープや早期大腸がんでは自覚症状が出ることはまずありませんので、定期的な大腸内視鏡検査を受ける事が非常に重要になってきます。

大腸がん検査を便潜血検査だけで済ませていませんか?

https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/knowledge/scatoscopy/

 

 

面白い公衆電話ボックスを見つけました。金魚が入っていました。

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平島 徹朗理事長

国立佐賀大学医学部 卒業。
大分大学医学部附属病院消化器内科、国立がん研究センター中央病院内視鏡部など、多くの病院・内視鏡専門クリニックで消化器内視鏡診断・治療を習得後、2011年たまプラーザ南口胃腸内科クリニック開院。