福岡天神内視鏡クリニックブログ

便秘シリーズ① 便秘と食事

おはようございます。
朝はバタバタしますが、皆さんしっかり朝食を摂取しましょう。

ところでこれまでに便秘に良い食事について考えたことありませんか?
食事は運動不足とともに便秘の大きな原因の1つと考えられています。

排便に影響を与える重要な栄養素の1つが食物繊維です。
厚生労働省が設定した食物繊維の1日摂取目標量は、成人男性は20g以上、成人女性は18g以上です。しかし、実際の日本人の平均摂取量は約14gと言われており、食物繊維の摂取が不足しています。
それでは便秘を改善させるためには食物繊維を摂取しましょう!!となりますが、実はそれだけでは不十分です。

食物繊維には、胃や腸で水分を吸って膨らみ便を大きくする「不溶性食物繊維」と便を柔らかくする作用があると言われる「水溶性食物繊維」がありますが、なんと不溶性食物繊維を摂り過ぎると便が硬くなって逆に排便しにくくなるんです。
昔の賢い方がいいました。
「過ぎたるは及ばざるが如しと」
何事もバランスが重要です。

また、便秘患者さんの中には、朝食を食べないなど、そもそもの食事量が足りていないといった問題を抱えている方も多くいます。1日3食きっちり摂取するというのも便秘改善には重要です。ダイエット中で便秘に悩んでいる方はいませんか?
食事は1日3食しっかり食べてるか?
食物繊維をしっかり取ってるか?
食物繊維は不溶性食物繊維中心になっていないか?
一度、ご自身の食生活を振り返ってみて下さい。

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランス良く摂取することを目指しましょう!!
土の中で育つ野菜と土の上で育つ野菜をバランス良く摂取することがポイントです。

①不溶性食物繊維を多く含む食品
玄米やパンなどの穀物、土の中で育つ野菜(ゴボウ、サツマイモ、れんこん、タケノコなど)
カボチャ、豆類、キノコ類、ナッツ類、切り干しだいこんなど

②水溶性食物繊維を多く含む食品
柑橘類やリンゴなどの果物、土の上で育つ野菜(葉物野菜)、海藻類など

便秘の治療と言えば、「下剤」というイメージがあるかもしれませんが、食事や運動といった生活習慣の改善が第一歩です。
日々の積み重ねが10年後20年後に大きな差となって自身に戻ってきます。
今日も1日頑張りましょう!!

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。