福岡天神内視鏡クリニックブログ

機能性疾患と器質的疾患について

おはようごさいます。副院長の細川です。

最近、福岡も徐々に暖かくなり、うっすら汗ばむ季節になってきました。皆さんもしっかり水分を摂取して、くれぐれも脱水にはご注意ください。さて、今回は器質的疾患と機能性疾患に関してお話ししたいと思います。

器質的疾患とは、臓器そのものに炎症や癌などがあり、その結果として様々な症状が出現する病気や病態のことをいいます。臓器そのものに異常があり、症状が出ている疾患のため、検査を行えば必ず症状の原因となる異常が見つかります。

一方、機能性疾患とは、臓器には何も異常は無いにもかかわらず自覚症状だけがある病態をいいます。臓器そのものには異常が無いため、色々な検査を行ってみても症状の原因となるような異常は何も見つかりません。機能性疾患の多くは、例えば自律神経のバランスの乱れなどにより臓器が元々兼ね備えている機能の働きが強く出過ぎたり、逆に弱かったりすることで症状が出現します。何かに集中している時や寝ている時には症状が出にくかったり、ストレスや環境の変化で症状が良くなったり悪くなったりするのが特徴です。

 

消化器内科でよく見る機能性疾患は、機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群です。いずれも消化管の動きのバランスが崩れたことで症状が出現します。胃の動きのバランスの崩れによる症状が中心の病態が機能性ディスペプシアです。みぞおちの痛みや張り、胃の重苦しい感じや繰り返す嘔気などの症状が出現します。

腸の動きのバランスの崩れによる症状が中心の病態が過敏性腸症候群です。お腹全体の張り、便秘や下痢を繰り返す、食後すぐに便意が出現しお腹が痛くなるなどの症状が出現します。

消化管は口から肛門まで連続しているため、機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群がオーバーラップし、胃と腸の症状がどちらもあるということも良くあります。

 

ただし、これらの機能性疾患で見られる症状は、ピロリ菌感染や逆流性食道炎、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患でも認められるため、あくまでも胃や大腸などの内視鏡検査などをしても症状の原因となる異常が無いというのが診断の大前提となります。

診断し治療を行うためにも検査は必要ですが、検査で異常が無いということが分かるだけで症状が劇的に改善する方も沢山おられます。

このような症状で悩んでいる場合は、一度お気軽にご相談ください。

福岡院は完全予約制のため、待ち時間の間に3密状態となることはありません。安心してお越しください。