おはようございます。
胃ABC検診ってご存知ですか?
これは、胃カメラ検査やレントゲン検査を行うことなく、血液検査で「自分が胃がんになるリスクがどれぐらいあるかを調べる」という検査です。
最近の研究によると、日本人の場合、ピロリ未感染の人に比べて、ピロリ感染者の胃癌のリスクは10倍以上と報告されています。また、胃癌患者の90%以上はピロリ菌に感染していたという報告やピロリ菌感染者は80歳までに20人に1人の確率で胃癌になるとの報告もあります。このようにほとんどの胃がんが、ピロリ菌とピロリ菌によって荒らされた胃粘膜(萎縮粘膜)に発生することが分かってきました。
そこで、「現在、ピロリ菌が胃の中にいるかどうか」と「萎縮粘膜があるかどうか」で胃がんになるリスクを予測しましょうというのが、胃ABC検診です。
胃ABC検診は、「ピロリ菌の有無」と「萎縮粘膜の有無」からABCDの4つグループにリスク分類したものです。A群が胃がんリスクが最も低く、D群が胃がんリスクが最も高い群となります。
あくまでもABC検診は、自分の胃粘膜が、将来、胃がんを発生しやすい粘膜かどうかを予測する簡易検査であって、今現在、胃がんがあるかどうかを調べる検査ではありません。くれぐれも誤解しないでください。自分がどのグループに属するかが分かれば、どれぐらいの頻度で胃カメラ検査を受ければ良いのかを決める上で参考にする程度の検査です。
胃がんで命を取られないようにするために最も大切なことは、胃内視鏡検査(胃カメラ)を定期に受け、胃がんを早期発見することです。
自分は、最も胃がんになるリスクが低いA群に属しているから大丈夫と考え、定期の胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けないということは絶対にしないで下さい。
胃がんは早期発見できれば、内視鏡切除で治せる時代です。早期発見の為にも定期的な胃内視鏡検査(胃カメラ)受診をお勧め致します。
当クリニックでは、「苦しさと痛みに配慮した胃大腸内視鏡検査」を患者様に提供することを第一に考え、皆様から検査後に「思った以上に楽だった」と思っていただける内視鏡検査を実践しています。当クリニックの内視鏡専門医は、臓器のポイント毎にどのような内視鏡操作を行えば苦しさと痛みに配慮した検査になるのかを熟知しております。これまで培ってきた内視鏡技術の経験を十分に活かし、検査を行っています。安心してお任せください。
また、最新の機器を使用し、その知識と技術を駆使して正確な内視鏡診断を行っています。皆様が消化管がんにかかり健康を損ねることが無いよう最大限のサポートが出来るよう日々努力しております。まずはお気軽にご相談ください。