おはようございます。
診療時に患者さんから「市販の胃腸薬でお勧めはありませんか?」質問されることがあります。
ドラッグストアには色々な胃腸薬がありますが、種類が多すぎて逆にどれを飲んだら良いのかよく分かりません・・・。
医師である私でさえ、迷うぐらいなので患者さんの胃腸薬選びは・・・・。想像に難くないですね。
そこで、市販の胃腸薬について色々調べていこうと思います。
次回以降にシリーズで各胃腸薬についてupしていく予定です。
良かったら胃腸薬選びの参考にしてくださいね。
とはいえ、皆さんに1つ絶対に知っていて欲しいことがあります。
市販薬はあくまでも症状を緩和させるためのサポート、自分自身の治癒力で治ろうとするのを少し手助けするものという位置づけでしかないということです。
症状が出るのには、必ず理由があります。
年に1回検診などで定期的に胃カメラ検査などを受けていて異常が無いのが分かっている方が、一時的に出た症状を和らげるため、または症状改善を早めるために飲むというような使い方にして欲しいと思います。
忙しいから、薬を飲めば改善するからといって、何故その症状が出ているのかも分からないまま放置していると実は怖い病気が隠れていたということもあります。
若いから大丈夫ということもありません。若い方の胃腸の不調はヘリコバクター・ピロリ感染症が原因のことが良くあります。ピロリ菌は、胃十二指腸の良性潰瘍だけで無く、将来の胃がんのリスクになります。
症状がある場合は、一度は必ず消化器内科を受診して診察を受けましょう。
その上で、問題が無ければ、時折、症状があるときにあくまでも症状を和らげるサポートとして市販薬を飲みようにしましょう。
胃腸の不調でお悩みの場合は、一度ご相談ください。