おはようございます。医師の秋山です。
最近、漫画ブーム(特に少年漫画)が再来しています。私も仕事の合間に読んで息抜きしてます。
「鬼滅の刃」が火付け役ですが、コロナ禍の影響もあると思います。
最近の漫画では「呪術廻戦」「チェンソーマン」「東京リベンジャーズ」「怪獣8号」などが大ヒットしてます。
どれも面白くてオススメです。秋の夜長にぜひ読んでみてください。
さて、皆さんは「デブ菌」と「ヤセ菌」を知っていますか?
「デブ菌は太ってしまう菌で、ヤセ菌は痩せる菌かな?」
と思ってる方多いのではないでしょうか?
正解です!
腸内細菌には、「デブ菌」と「ヤセ菌」が存在しています。
「デブ菌」が増えると太りやすい体質となり、
「ヤセ菌」が増えると痩せやすい体質となります。
腸内細菌は大きく3つに分かれます。
「善玉菌」、「悪玉菌」、そして、どちらか優勢な方の味方をする「日和見菌」です。
実はこの「デブ菌」と「ヤセ菌」ですが、どちらも「日和見菌」に属しています。
「デブ菌」
腸内細菌の中の「フィルミクテス門」に属する菌です。日和見菌ですが、実際は悪玉菌と仲良しになりやすいです。
大好物は高脂肪、高糖質、低食物繊維などの高カロリーな食べ物です。欲張りな面があり、栄養を吸収され、あとは便になるだけとなった残りカスからも栄養を吸い取ります。
つまり、わずかな食べ物から沢山のエネルギーを作り出せるので、余ったエネルギーを脂肪として蓄えてしまいます。
「ヤセ菌」
腸内細菌の中の「バクテロイデス門」に属する菌です。日和見菌ですが、善玉菌と仲良しになりやすいです。
大好物は食物繊維です。その他、低糖質、低脂肪な食べ物も好みます。
これらを発酵させ、「短鎖脂肪酸」を産生します。
これにより、脂肪の吸収を抑えたり、体内の脂肪の燃焼を助けたりします。
また、この「短鎖脂肪酸」が血流に乗って全身に運ばれると、脂肪細胞が栄養を摂ることをストップします。
以上よりまとめると、
普段から脂肪や糖質たっぷりの食事を摂る→悪玉菌優位となり、デブ菌も活性化→太る
普段から食物繊維たっぷりの食事を摂る→善玉菌優位となり、ヤセ菌も活性化→痩せる
こんな感じになります。
「デブ菌」と「ヤセ菌」はお互いライバル同士です。
「デブ菌」が増えれば「ヤセ菌」が減り、「デブ菌」が減れば「ヤセ菌」が増えます。
ここで、以前調べた私の腸内細菌叢のグラフを提示します。
グラフ上は、私の腸内細菌叢です。
グラフ下は、成人男性の平均的な腸内細菌叢です。
グラフの肌色が「ヤセ菌」、隣の水色が「デブ菌」です。
グラフを見ても分かる通り、なんと私の「デブ菌」は、「ヤセ菌」より多く、さらに平均よりも多くなってます。
ちなみに私の体型は「ヤセ型」です。スタッフには内緒にしているのですが、実はガリガリの部類に入ります。
私は「デブ菌」が多いのに、なんで痩せてるのでしょう?
それは私の腸内細菌が、「善玉菌優位」だからです。「腸活」という日頃の鍛錬の賜物です。
ただ、油断すると太ってしまう可能性があります。気をつけたいと思います。
以上、「デブ菌」と「ヤセ菌」の解説でした。
先日、「リージョナルランドマークストア」の1つであるスタバ太宰府天満宮表参道店に行きました。非常に良い雰囲気です。気分良くスカしてコーヒーを飲みました。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。