おはようございます。
皆さんは、どういう時にクリニックや病院などの医療機関を受診されていますか?
恐らく、ほとんどの方が、何らかの体調不良が出現したときだけ受診をするという感じなのではないでしょうか?
熱が出た、吐き気がある、胸が痛い、怪我をしたなどの何か症状が出たときに医療機関を受診し、その症状の原因として病気が見つかれば、その治療を行い、治すというのが、これまでの医療機関の役割でした。
日本人の平均寿命は年々延びていますが、その平均寿命のうち健康で自立した生活を送ることのできる期間(健康寿命)は平均寿命の割には延びていません。
厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳です。
一方で、健康寿命は男性72.14歳、女性74.79歳です。
あくまでも概算ですが、日本人は死ぬまでに介護や寝たきり状態など、自立した生活を送ることのできない期間が、男性は約9年、女性は約12年もあるということになります。
少し考えさせられるデータではないでしょうか?
私自身は、ただ単に長く生きるのを目指すのではなく、活動的な状態のままで寿命を全うしたいですね。
ところで、「予防医学」っていう考え方をご存知ですか?
予防医学とは、簡単に説明すると、「病気にならないように予防する」という考え方です。
ただ単に長く生きるのを目指すのではなく、活動的な状態を長く維持しようという考え方ですね。
日本では、冒頭で述べたように、病気や怪我が起きてからそれを治療するという考え方がまだまだ主流です。
しかし、福祉大国と呼ばれる北欧諸国では、ただ単に長生きするのではなく、健康に過ごせる寿命を延ばそうという考えが、広く国民にも浸透しているそうです。
この根幹をなす考え方が予防医学です。
健康寿命を伸ばすために「病気にかかってから治すのではなく、そもそも病気になりにくい体作りを推進して長く健康な状態を維持しよう」というわけですね。
予防医学は、大きく分けると3つの領域から成り立っています。
この3つの領域はそれぞれ、一次予防、二次予防、三次予防と言われます。
一次予防:健康増進
食生活や運動などの生活習慣の改善、健康診断や予防接種を受診するなど健康な時期に病気の予防を意識することで健康的な身体を維持する段階です。
二次予防:早期発見・早期治療
病気を早期発見して早く適切な治療を受けることで病気の重症化を防ぎ、治癒を目指す段階です。
三次予防:リハビリ
既に発症してしまった病気の再発予防や疾病により失われた機能回復のためのリハビリを行う段階です。
健康寿命を延ばすために最も大切なのは、一次予防です。
とはいえ、人間は歳を重ねると、どうしても身体の機能が衰え、病気が出てくるのは避けられません。そこで、大事になってくるのが、二次予防です。
しかし、日本では予防医学はまだまだ根付いていません。
特に九州は一次予防や二次予防があまり出来ていないと感じます。
少しでも健康寿命を伸ばすために、何も自覚症状がなくても年に1回は人間ドックや健康診断は受けましょう。
特に胃がんや大腸がんは、早期の状態では自覚症状は全く無いため、知らないうちに、身体を徐々に蝕んでいきます。
福岡天神内視鏡クリニックでは、胃カメラ検査大腸カメラ検査を1日で終わらすことが出来る内視鏡ドックも行っています。
皆さんの健康寿命を伸ばすお手伝いが少しでも出来ればと思っています。
是非、一度、当クリニックにご相談ください。