おはようございます。医師の秋山です。
先日、「なか卯」で食事をしたのですが、注文して30秒もかからないスピードで定食が出てきました。このスピードは、唐津市にある「牧のうどん和多田店」で注文したうどんが出てくるのと同じくらいのスピードです。久しぶりに衝撃を受けました。お急ぎの時はぜひ「なか卯」で食事することをお勧めします。
さてみなさん、私は以前、ヤクルト1000の動画を作ったのですが、その動画の中で、ヤクルトに含まれている乳酸菌シロタ株は、大腸ポリープを予防するということをお話ししました。
動画を見た患者さんからよく聞かれる質問が
「ヤクルト以外で大腸ポリープを予防できるものないですか?」
というものです。
うーん、確かに、ヤクルトを毎日飲むのは糖質が気になりますよね。普段の食事で大腸ポリープができるのを予防できるのであれば良いのですが・・・。
そこで、様々なエビデンスから、私なりに1つの結論を導きました!
安価で、無理なく、手軽に摂ることで、大腸ポリープを予防する食べ物です!
最後に発表しますので最後までお読みください。
それではまず、どのようなエビデンスを参考にして結論を導き出したかを解説します。
そもそも大腸ポリープを予防できるものが、ヤクルトの乳酸菌シロタ株以外にもう1つあるのをご存知ですか?
それは、ビタミンDです。
ビタミンDを毎日300IU(単位)、つまり7.5μg以上摂ると、大腸ポリープができるのを予防してくれます。
(ただし、論文では、50歳未満の方のみ予防効果があるとのことです)
ここで気を付けてほしいのは、ビタミンDのサプリメントを飲んでも大腸ポリープの予防にはならない点です。食べ物からビタミンDを摂取しないと大腸ポリープの予防にはなりません!
それでは私たちって普段の食生活でどれくらいのビタミンDを摂ってるのでしょうか?調べてみました。
日本人のビタミンDの1日の平均摂取量が6.9μgです(令和元年国民栄養・健康調査による)。
大腸ポリープの予防には、1日7.5μgのビタミンDが必要ですので足りてないです。
つまり、我々の普段の食生活では大腸ポリープの予防ができていないことになりますね。
それでは、ビタミンDを含む食べ物を追加すればいいわけです。
ただし、食事は毎日のことですので、毎日続けることができないと意味がありません。
それでは発表します。一番手軽に、安価で大腸ポリープを予防できる食べ物、それは・・・卵です!
卵1個に約2.0μgのビタミンDが含まれています。つまり、普段の食事に卵を1個追加して食べると、1日トータルでビタミンDが7.5μgを超えてきますので、大腸がんの予防になります!
ビタミンDは熱に非常に強いので、どんな調理法でも大丈夫です。生で食べてもいいですし、温泉卵、スクランブルエッグ、ゆで卵など、好きな調理法で食べてください。
それともう一つ、卵の良い所って、タンパク質も豊富なんですよね。卵1個で約6gのタンパク質が摂れます。
タンパク質に関しては、こんなデータがあります。
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所から出たデータですが、それによると
「運動の有無に関わらず、どんな方もタンパク質摂取量を増やせば筋肉は増える」
という研究結果が出てます。
具体的に説明すると、
「1日に体重当たり0.1gのたんぱく質をプラスするだけで筋肉量が数ヶ月で約400g増加」するそうです。
これは、普段から筋トレしている人もしていない人も、また、普段から意識してたんぱく質を摂っている人も摂っていない人も関係なく筋肉量が増えます。
例えば、50kgの方であれば、1日5gのたんぱく質をプラスするだけで、筋肉量が増える計算になります。
個人的な見解としては、筋肉量が増えるというよりは、筋肉量を維持する、つまり将来のサルコペニア(寝たきり)予防になる、という認識で良いのではないかと思います。
普段の食事に卵を1個追加するだけで、大腸ポリープの予防にもなるし、寝たきりの予防にもなる、最高ですね。
いかがだったでしょうか。ぜひ今日から普段の食事に卵を1個追加してみましょう!
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。