おはようございます。医師の秋山です。
さて、皆さんは今日もタンパク質をしっかりと摂っていますか?
タンパク質は体に必須の栄養素ですので、毎日しっかりと摂りたいものです。
それでは、私たちがタンパク質を摂ったら、体の中でどうやって吸収されるかご存知でしょうか?
おそらく、きちんと答えられる人ってなかなかいないのではないかと思います。
今回は、タンパク質を摂取した後に体の中でどのようなことが起こっているかを解説したいと思います。
まず、タンパク質の種類ですが、約10万種類もあると言われています!
このタンパク質を作っている元となっているのが、アミノ酸です。
このアミノ酸はわずか20種類しかないんです。このアミノ酸が色んな配列でつながってタンパク質ができています。
つまり、わずか20種類のアミノ酸が色んな配列でつながり、10万種類ものタンパク質を作っているんですね。
そして私たちがタンパク質を摂取すると、胃、十二指腸、小腸でどんどんアミノ酸同士のつなぎ目を切られ、元のアミノ酸までバラバラにされます。
バラバラになったアミノ酸は小腸で吸収され、全身のあらゆる細胞に運ばれます。
それぞれの細胞に運ばれたアミノ酸は、そこで必要なタンパク質に作り変えられるというわけです。
シンプルですけど面白い。非常に面白いです。
完成しているタンパク質を体内でバラバラにして、その部品を色んな細胞に送り込み、その部品を使ってそれぞれ必要なタンパク質を作っているというわけですね。
そうであれば、せっかくお肌ツルツルになるためのタンパク質であるコラーゲンを摂っても、体内でバラバラになって吸収されてしまうので意味はない、ということになってしまいますね。
(最近の研究では意味がないことはないそうですが、ここでは割愛します)
タンパク質の摂取量が少なければ、それだけ体を作る部品であるアミノ酸が少なくなってしまいます。
普段からしっかりとタンパク質は摂るようにしましょう。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。