福岡天神内視鏡クリニックブログ

卵で脂肪性肝疾患と高血圧を予防しましょう!

おはようございます。医師の秋山です。

 

皆さんは卵は好きですか?私は大好きで毎日食べてます。

卵は食物繊維とビタミンC以外の全ての栄養素が入っていると言われている優秀な食べ物です。

 

私が子供の頃は

「卵はコレステロールが高くなるから1日1個までしか食べちゃダメよ」

と親から教えられていたのですが、現在、これは否定されています。

 

我々のYouTubeチャンネルである「内視鏡チャンネル」でも、腸活のために卵を食べることを推奨しています。

さて、そんな卵ですが、最近興味深い論文が出ていました。

イタリアの研究論文ですが、卵を週3個以上食べると、脂肪性肝疾患と高血圧が予防できるとのことです。(Nutrients. 2024 Jan 31;16(3); pii: 430.)

 

これは、年齢や性別に関係なく起こるとのことで、なかなか興味深いです。

脂肪肝は日本人の3割が持っていると言われています。当院でのエコー検査では、男女ともに約半数に脂肪肝を認めました。

 

おさらいですが、脂肪肝は、脂質を摂ることで起こるわけではありません!糖質の摂りすぎで肝臓に脂肪がたまるんです。

ですので、蛋白質の塊である卵をたくさん食べても肝臓に脂肪はつかないです。むしろ予防になるなんて最高じゃないですか。

 

ちなみに脂肪肝になってしまうと、なかなか肝臓から脂肪がなくなってくれないんですよね。脂肪肝には運動療法が有効と言われていますので、1日30分〜40分の有酸素運動を週3回以上行うと、脂肪肝が改善していくと言われています。

ただし一朝一夕には良くなりませんから、コツコツと有酸素運動を続ける必要があります。

 

いかがでしょうか。卵を食べて、脂肪肝と高血圧を予防していきましょう!

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。