福岡天神内視鏡クリニックブログ

胃カメラはどれくらいの間隔で受けたら良いのか

こんにちは、医師の秋山です。

胃カメラはどれくらいの間隔で受けたら良いのでしょうか?

最近の検診では、2年に1回の胃カメラとなっています。

当クリニックでは、胃カメラは1年に1度することをお勧めしています。

「それほど頻繁に受けないといけないか」と思うかもしれません。

胃がんの最大の原因は、ピロリ菌感染です。

  • ピロリ菌がいる人、2.ピロリ菌を除菌した人 3.ピロリ菌がもともといない人

と、1.の方が一番胃がんのリスクが高くなっています。

過去にピロリ菌がいたけれど今は胃からいなくなってしまった方は、1.の方と同程度胃がんのリスクが高くなっています。

 

2.や3.の方でも胃がんができることがあります。

胃がんは、できてしまうと進行が早いものがあります。

1年前は内視鏡的に見えていなかったものが、今になって見えてくることがあります。

「大腸がんは予防できる」と書きましたが、「胃がんの厳密な予防はできません」。

そのかわり、早期に見つかれば命に関わることは少なくなります。

命に関わるような胃がんにならないために、念のため1年に1度胃カメラを受けると良いというわけです。

1年に1回の定期検査を受けていれば、運が悪く胃がんができることがあっても早期胃がんで見つかるため、治療で根治が目指せます。

将来のためにも定期検査を受けましょう!!

 

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 乳酸菌バナー 内視鏡チャンネルバナー

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。