こんにちは、医師の相馬です。
トライアスロン初出場まで残り少なくなってきて、「完走できるのだろうか・・・」という不安がどうしてもよぎります。
今回は、千葉県松戸市にあるTISwimというスイミングのプライベート・ワークショップに行ってきました。
私は3歳から6年間、スイミングスクールに通っていました。今は何とか1~2㎞くらいは泳ぐことができますが、何よりとても苦しいのです。対して周りを泳いでいるベテランのスイマー達は、楽に泳いでいるように見えるのに、どんどん進むのです。
「練習量と根性が足りないのかな・・・」とも思いました。でも若い頃よりも確実に歳を取ってきている今、ケガをして泳げなくなることだけは避けたいと思っていました。
このプライベート・ワークショップは、外からは一見普通の一軒家です。しかし一度中に入ってみると、全てがこのスイミングワークショップのためだけに建てられたお家であることが分かりました!
トレーナーの竹内さんは、これまで3000人のスイマーをチェック・改善をしてきた、世界でも有名な方です。
驚いたことに一番初めに教わったのは、泳ぎ方ではなく「考え方」でした。
泳ぐということは、
「水の中を、前に、進む」
ということなのだそうです。立っている身体をそのまま倒れそうになるくらい傾けていくと、自然に前に身体が出ていきます。これが前に進む「推進力」になり、「泳ぐ」とはこの推進力を利用するものであり、何ら力や根性は必要がないという理論でした。
私は小さい頃から、「泳いだ分だけ心肺機能と筋力がついて、早く泳げるようになるのだろう」と信じてきたので、私の考えてきたことは崩れ去ってしまい、正直ショックでした。「もっと早くそれを教えてくれる人がいたらよかったのに~」と思ってしまいます。
でも、今からでも「頭を使って、考えて泳ぐ」ことを意識していけば、体力が衰えていく年齢になったとしても、無理なくケガなく泳ぐことができるかもしれない・・・。
そう考えることができたことは、今回のワークショップの何よりの収穫でした。
平島医師と共に「手の伸ばし方」を習得します。「水を掻く」のではなく、「手を伸ばして」前に進むのです。
次回に続きます。