今度は実際に水中に入ります。室内の流れるプールで、自分の泳ぎの動画を撮影し、すぐその場で動画をチェックして直していきます。
動画を撮ってもらった私の泳ぎはひどいもので、腰から下の下半身は
「ほとんど沈んだ状態」
で泳いでいました!「半ば溺れているんじゃないか」という泳ぎ方をしていて、自分で笑ってしまいました。
「これでは野球部が、重いタイヤを引きずりながら走っているようなものです」と、竹内さんにハッキリと指摘されます。私はこれまで何も知らずに苦しい泳ぎ方をしていたのでした。恥ずかしい・・・
下半身が沈んでいた原因は、伸ばす手が水面上に向かっていたためだと分かりました。クセとは恐ろしいもので、「手は水面上に伸ばすものだ」と信じて疑ったこともありませんでした。
指摘されてもなかなかクセが直らず、油断するとまた沈んで行ってしまいます。
「人の意見を素直に聞けることが、上達への近道なのだ」
と身をもって感じました。これは運動の技術を身につけるだけでなく、さまざまなことに言えるのかもしれません。
意識して手の伸ばす方向を下に下にと持って行き続けたとき、最後に身体が「フワーッ」と自然に浮いてくる感覚が分かりました!その時は、水中にいながら空を飛んでいるかのようで、初めての感覚でした。そして何より、泳ぐことが「楽だ」と初めて感じることができたのです。
撮った動画をその場で再生し、改善していきます。
泳ぐことが楽に感じることができると、もっと泳いでみたい!という気になります。これから細かいところも修正しなければいけませんが、何よりも
「凝り固まった自分の考え方や意識を見直すこと」
が一番大切なのだ、と気がつきました。
これからはケガなく、楽に泳ぐことができるかもしれない。スイミングに通うことが、もっと楽しみになるのではないかと思っています。
今回のトライアスロンにも活かして、なんとか完走したいです!
いろいろな技術を「頭を使って」泳ぐと、頭が混乱してきます。竹内さんには「先祖返りしていますよ!」と指摘されました。