福岡天神内視鏡クリニックブログ

飲む前に飲む!五苓散の話

おはようございます。医師の秋山です。今日はお酒と漢方薬のお話をします。

 

これから年末年始でお酒を飲む機会が増えるのではないかと思いますが、飲みすぎて次の日に二日酔いになるのってきついですよね。私は最近、お酒を飲む前に漢方薬である五苓散を1包飲むようにしているのですが、これによる影響なのか飲みすぎた次の日も比較的すっきりと次の日を迎えることが多くなりました。そこで今回は、五苓散についてどのような効果があるのか簡単に説明したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五苓散は5つの生薬、沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、蒼朮(そうじゅつ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、からなり、利水作用があると言われています。

 

利水作用というのは体内の水分を調整する作用のことで、体内に水分が貯まっている状態(浮腫)の時は水分を体外に出す利尿作用があり、体内が脱水状態の時は水分を体内に溜め込む抗利尿作用を呈します。ですので、胃腸炎や下痢などで水分が失われる状態、夏の熱中症、そしてもちろんお酒を飲みすぎて脱水状態となった時に威力を発揮します。また、胸水、腹水などの体内に水分が貯留した状態に五苓散を使用すると、胸水、腹水が消失したという論文もたくさんあります。この相反する作用を持つのが五苓散です。ただ、詳しいメカニズムはあまりよく分かっていないそうで、これから解明されていくのではないかと思います。

 

五苓散はドラッグストアに売っていますので、興味がある方は試されてみてください。ただ、五苓散を飲んだからといってお酒を飲みすぎるのはやめましょう。「お酒は酔うものではなく、楽しむもの。」ですからね。

 

それでは皆さん、今年もあと少し、頑張っていきましょう。