福岡天神内視鏡クリニックブログ

太陽とくしゃみの謎

おはようございます。医師の秋山です。

私は小さい頃から太陽を直接見ているとくしゃみが出ることがあります。それが当たり前と思っていたので、他の人にその話をした時に、「そんなことないけど」と冷たく否定され、あれ、自分だけなのか?と疑問に思ったことがあります。

これは、光くしゃみ反射(photic sneeze syndrome)というきちんとした症状です。眩しい光を見たときにくしゃみが出るという現象なのですが、日本人の4人に1人に認め、遺伝すると言われています。どの程度の光でくしゃみが出るかは個人差があるようで、映画館から出てきた時にくしゃみを連発する人がいたり、高速道路のトンネル出口での事故と関連しているという報告や、パイロットが太陽光でくしゃみをすると事故につながる恐れがあるため、サングラスを着用するという研究も行われているとのことでした。私の症状は光くしゃみ反射の中でもごく軽いものだと思います。

さて、このメカニズムですが、あまりよく分かっていないようです。光を見ると瞳孔が閉まります(縮瞳といいます)が、これは副交感神経が興奮して起こります。鼻のむずむず感も副交感神経の興奮で起こるのですが、縮瞳による副交感神経の興奮により、なぜか鼻のむずむず感の副交感神経も興奮し、鼻がむずむずしだして最後にくしゃみが出る、というが一つの説のようです。
それでは、腸が活発に動く時は副交感神経が活動するから、それが誘因で鼻がむずむずしてくしゃみが出る人もいるのではないか?と疑問に思って調べてみるとビンゴでした。腹いっぱいご飯を食べた時や、便をする時にくしゃみが出る人がいるという報告がありました。当てはまる方がもしかしたらいるかもしれませんね。

本日朝の福岡の空です。今日は曇りの予報です。くしゃみしなくてすみそうです。

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