福岡天神内視鏡クリニックブログ

胃から分泌されるホルモン「グレリン」の話

おはようございます。医師の秋山です。今日は、胃から分泌されるホルモンの話をします。

胃から分泌されるホルモンはいくつかありますが、その中で私が最も興味があるのが、「グレリン」というホルモンです。

グレリンは、1999年に日本人により発見された、食欲増進作用のあるホルモンです。そのほとんどが胃から分泌されます。グレリンは空腹時に血中濃度が上昇し、満腹になると低下します。このホルモンが視床下部に働きかけ、空腹や満腹を感じるんですね。

よく、デザートは別腹、といいますが、これは、満腹の状態でもデザートなどの食べたいと思うものを見ると、グレリンが胃から分泌され、空腹を感じて食べてしまうという現象と言われています。

さて、このグレリンですが、胃腸に関わる作用としては、食欲増進作用の他に、胃運動促進作用、胃酸分泌促進作用があります。私が患者さんによく処方する漢方薬に六君子湯というものがありますが、この薬はグレリン分泌促進作用があると言われていますので、食欲がない人や嘔気がある人に効果があるということが分かります。

ダイエット中の人はダイエットを終了してもしばらくはグレリン高値が持続するという報告もあり、これがリバウンドの引き金になるとのことです。ダイエットしている人は気をつけないといけないですね。

昨年、きのこの山・たけのこの里総選挙があり、たけのこの里が勝利しましたが、私はきのこの山の方が好きです。きのこの山は別腹です。グレリンが出てるのがわかりますね。

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