福岡天神内視鏡クリニックブログ

日光浴できなくても大丈夫です。

おはようございます。医師の秋山です。

緊急事態宣言も延長され、外出自粛期間が長くなりました。ある程度予想はしていましたのでメンタル的にはまだ大丈夫です。

ただ、外出を控えていると、日光に当たる時間も少なくなります。私はクリニックへの通勤以外に外出することがありませんので、最近は肌が白いのを通り越して青くなってます笑。

さて、日光に当たらないことで懸念されるのが「ビタミンD不足」です。人間は、日光(正確にはUVB)に当たることにより、コレステロールからビタミンDを作っています。正確なデータはないのですが、日本人の約7割が「ビタミンD不足」と言われています。

 

このビタミンDですが、カルシウムの吸収を促し、骨を強くする作用があることで有名です。しかしながら、それ以外にも驚くべき効果があります。

①細胞分化誘導→がん細胞になるのを防ぐ。つまりがん予防効果あり。

②免疫担当細胞の調整→喘息やアトピー、花粉症などのアレルギー疾患を予防する。自己免疫疾患や糖尿病の予防にもなる。

③血圧上昇ホルモンの調整→高血圧を予防する。

その他、認知症、うつ病、発達障害の発症もビタミンD不足が関与しているのでないかと言われています。

 

厚生労働省は、2019年にビタミンDの1日必要摂取量を5.5μgから8.5μgに引き上げました。体内のビタミンDの割合は、食べ物から1割、日光浴から9割ですので、日光に当たらない現在の状況はビタミンD不足となっている可能性が高いです。だいたい1日30分程度、日光に当たると十分と言われています。

日光に当たる時間が少ない方は、サプリメントでビタミンDを補充するのがお勧めです。ドラッグストアには1粒25~30μgのビタミンDサプリメントが売っています。

ツナにはビタミンDが豊富に含まれています。ただ、ツナ缶1缶に含まれるビタミンDは約4μgです。1日に必要なビタミンDをツナ缶だけで補おうとすると、2缶ちょっと食べなければなりません。。うーん、結構大変ですね。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。