福岡天神内視鏡クリニックブログ

胃腸を良くする食事について

おはようございます。
皆さんはしっかり朝食摂ってますか?

朝は交感神経が緊張するため、胃の動きが抑制され、胃の運動能力は低下しています。1日のスタートの朝食をしっかり取ると、胃腸のリズムが保たれ、胃腸の運動能力が十分に発揮されます。忙しいですが、しっかり朝食を摂取しましょう。
今回は胃腸に良い食事・胃の働きを助ける食事に関してお話ししたいと思います。

 

①キャベツ
胃酸を抑え、胃粘膜修復作用があるビタミンUを豊富に含みます。特に内側の葉に豊富に含まれます。
ビタミンUは熱に弱く、水に溶け出しやすいため、冷蔵庫で数日冷やして内側の葉を生の千切りにして食べるのが一番ビタミンUを摂取できます。
ただし、千切り後に水にさらすとビタミンUは失われてしまうことに注意してください。
また、キャベツは癌抑制や解毒効果もあるイソチオシアネートも含みます。イソチオシアネートは熱に強いため、野菜炒めでも摂取できます。

 

②ブロッコリー
スルフォラファンという成分を含みます。ピロリ菌の活性を押さえ込んで胃炎を改善させる効果やピロリ菌の増殖を抑えて細胞の癌化を防ぐ効果があります。

 

③大根
デンプン分解酵素のジアスターゼやタンパク質分解酵素のプロテアーゼを含みます。消化を助け胃もたれや胸やけなどを解消する効果があります。ジアスターゼやプロテアーゼは空気に触れたり、加熱をすると効果が半減するため、生ですりおろしてすぐに摂取するのが最も効果的です。

 

④イカ・タコ・牡蠣・サザエ・ホタテ・アサリ
ストレスやアルコールの影響で弱った胃の細胞を延命させる効果があるタウリンを多く含みます。
タウリンは焼くと3割、煮ると5割が失われます。タウリンを摂取することだけを考えれば、生での摂取がお勧めですが食中毒やや細菌性腸炎に注意が必要です。
タウリンはビタミンCと一緒に摂取すると体内でのタウリンの効果が増強します。レモン汁をかけて食べると味だけでなく効果もupです。

 

⑤青魚(サバ・イワシなど)
EPAやDHAを含みます。EPAには中性脂肪を減らしたり、動脈硬化改善効果やピロリ菌感染で起こる胃炎の改善効果があります。DHAには、脳神経の活性化効果や認知症予防効果があります。

 

⑥海藻類(もずく・ワカメ・昆布など)
海藻類に含まれるヌルヌル成分フコイダンは胃粘液と同じ作用や胃壁を補修する作用などがあり胃を守ります。また、免疫細胞の活性化や抗アレルギー効果もあります。

 

胃腸を良くするには、食事内容はもちろん大切ですが、しっかり規則正しく1日3回食事を取ることも大切です。
参考にしてくださいね。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。