福岡天神内視鏡クリニックブログ

胃腸に良くない食事などについて

おはようございます。
今回は胃に悪い食事などに関してお話ししたいと思います。
次にお示しするものは胃に良くないと言われています。なるべく摂取を控えましょう。

 

①アルコール
アルコールの大量摂取を繰り返すと、食道がん、胃がん、肝臓がんのリスクを高めることが知られています。飲む場合は、日本酒であれば1合/日、焼酎であれば0.6合/日、泡盛であれば0.5合/日、ビールなら大瓶1本/日、ワインならグラス2杯(240ml)/日、ウイスキーならダブルで1杯/日までにしましょう。

 

②高塩分食
ピロリ菌感染をしている人が高塩分食を摂取するとピロリ菌に感染していない人と比べて胃がんのリスクが約3倍高まると言われています。高塩分食は、胃がんだけで無く、高血圧などの原因ともなり、将来的な脳梗塞や心筋梗塞などのリスクにもつながります。
厚生労働省は塩分の1日摂取量として18歳以上の男性は1日8g未満、18歳以上の女性は1日7g未満を推奨しています。また、高血圧予防のためには1日6g未満が推奨されています。

 

③野菜の漬物と魚を一緒に摂取
魚には第2級アミンという成分が含まれています。この第2級アミンは漬物に含まれる硝酸塩と体内で組み合わさると胃がんのリスクを高めるニトロソ化合物が作られてしまいます。野菜の漬物と魚は一緒に摂取しないようにしましょう。

 

④冷たい食べ物
冷たい食べ物を取り過ぎると自律神経が乱れ易くなります。自律神経が乱れると胃の血流が悪くなるため、消化が悪くなります。また、下痢などの原因にもなります。冷たい食べ物の摂取はほどほどにしましょう。

 

⑤喫煙
タバコには発がん性物質が含まれ、胃がんや大腸がんのリスクを高めます。また、胃の消化運動や血流も低下させるため、胃潰瘍が出来る原因にもなります。

 

⑥夜遅くの食事摂取
夜遅くにご飯を食べたら、翌朝に胃もたれや胃痛の原因となります。胃の運動には、「食後の噛み砕き運動」と「夜間の空腹時お掃除運動」の2つがあります。胃は日中に食事を消化するため、噛み砕き運動を行い、深夜から明け方にかけてお掃除運動をして、夜間に胃の状態をリセットし、翌日に備えています。しかし、夜遅くに食事を摂取すると、夜間に胃をリセットすることが出来ず、翌朝になっても胃の中に食べ物が溜まったままとなり、胃もたれや胃痛が起こります。胃を元気にするためには、規則正しい食事をしましょう。夜食は基本的にNGですが、どうしても夜食を取りたい場合は、お粥や豆腐、スープ、ホットミルクなどにするとよいでしょう。夜食として油を使っている食事を取ることは絶対に止めましょう。

 

胃もたれ症状などでお悩みの場合は、是非当院へご相談下さい。

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 乳酸菌バナー 内視鏡チャンネルバナー

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。