福岡天神内視鏡クリニックブログ

当院の新しいコロナウイルス感染予防対策について

おはようございます。
10月も下旬になり急に寒くなってきました。これからの季節は寒く空気も乾燥してくるため、コロナウイルスだけでなくインフルエンザも含めた感染症に注意が必要です。

 

当クリニックでは以前より感染症予防対策を徹底して行っていますが、その予防対策は常に最新の論文報告なども参考にして常にアップデートしております。
お腹の症状がある場合は、安心してご来院ください。

 

当クリニックでは、以前よりご来院時の検温、徹底した院内や検査機器などの消毒、クリニック内の定期的な換気や空気清浄器の使用、スタッフのマスクやガウン着用、出勤時の検温などの基本的な感染予防対策を行っています。
これに加えて、スタッフ全員に定期的な高濃度ビタミンC点滴、コロナウイルス抗体測定による感染の有無チェックなども行っています。
更に現在は、胃内視鏡検査(胃カメラ検査)時に検査を受ける患者様に検査中にマスク着用をお願いし、無症候感染者からのスタッフへの感染防御も徹底しています。

 

「胃カメラなのにマスク着用!?」

「それってホントに検査出来るの?」

って思われた方もいるのではないでしょうか。当然ですね(笑)

安心してください。マスクの真ん中には小さな穴が開いており、そこから胃カメラを口の中に挿入することが出来ます(笑)

 

胃カメラ検査を受けるときには、本人の意思にかかわらず、どうしても咳き込んでしまうことがあります。検査をうけている患者様がコロナウイルスなどの感染症にかかっていた場合、このときに発生する飛沫で検査を行う医療従事者が感染してしまう恐れがあります。
そこで、先程の穴あきマスクの登場です。
マスクが検査時の飛沫をシャットアウトし、感染予防につながります。

 

実はこの感染対策は2020年8月にEndoscopyという雑誌で報告された「Coronavirus disease outbreak: a simple infection prevention measure using a surgical mask during endoscopy」という論文に基づいた内視鏡検査時の感染予防対策です。
Endoscopyという雑誌は、欧州消化器内視鏡学会に代わってThiemeメディカルパブリッシャーズという出版社が発行している内視鏡の世界では非常に権威のある雑誌です。
なんとこの権威ある雑誌にこの論文を報告したのは、大阪市立大学大学院医学研究科消化器内科学の丸山先生らの日本人の研究グループです。
まさにコロンブスの卵的な発想で大変素晴らしい研究だと思います。

 

当クリニックでは、今後も最新の情報を取り入れながら、日々、患者様の診療に還元していきたいと考えています。
お腹の症状でお悩みの場合は、是非一度ご相談ください。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。