福岡天神内視鏡クリニックブログ

意外と知らない「おなら」の話

おはようございます。医師の秋山です。

 

さて、今回は「おなら」の話をしたいと思います。

 

「おなら」は人間の生理的な現象ですが、「最近おならが沢山出る」「最近おならの臭いがきつい」などを相談される患者さんが増えてます。

 

そこで、今回は「おなら」の基本的なことについて説明したいと思います。

 

私たちの腸の中には、絶えず約1L前後のガスが溜まっています。そして、私たちは知らず知らずのうちに、1日100cc前後の「おなら」を排出しています。

 

「おなら」の約70%が、私たちが食事などの時に飲み込んだ窒素ガスです。そして残りの30%が、腸内細菌が食べ物を分解するときに発生したガス(二酸化炭素、水素、メタン、硫化水素、アンモニアなど)となります。

 

ここで、おならの臭いの元となる成分は、悪玉菌が食べ物を分解する時に発生する硫化水素やアンモニアです。実はこれらは「おなら」の中の1%前後しか含まれないんです。

 

つまり、健康な「おなら」はほとんど臭くありません。ですので、臭いが強い「おなら」には何か原因があります。

 

それでは「おなら」が臭くなっている原因を考えましょう。

 

①臭いがきつくなる食べ物を食べ過ぎている。

→肉類やニンニク、ネギなど。特にたんぱく質豊富な肉類は臭いがきつくなります。

対策:上記の食べ物をなるべく控える。

 

②腸内細菌の環境が乱れ、悪玉菌優位になっている。

→悪玉菌が発生する硫化水素やアンモニアなどの臭いの元となるガスが増えます。

対策:整腸剤を飲むのがベストです。即効性はないので4週間は飲みましょう。

 

③便秘がちでお腹の中にガスや便が長時間留まっている。

→便秘により便が大腸の中に留まっていると、異常に発酵して臭いが強くなります。

対策:便秘改善を行います。まずは便秘の原因を探るため、病院を受診することをお勧めします。

 

④消化管の中で出血している。

→出血した血液と腸液が混ざると変色し、独特の臭いがします。出血で臭いがきつくなる場合は、黒色便や暗赤色便など、目で見て血便だとわかる場合がほとんどです。

対策:すぐに病院を受診してください。

 

こんなところですね。

 

いかがでしょうか。「おなら」の臭いが気になる方は、上記の原因のどれに当てはまるか考えてみてくださいね。

 

 

ある日の間食です。だいたい15時半か16時の間に摂るのですが、なかなか時間がないです。最近はSAVASのプロテインジュースを飲んでます。

2箱で30gものプロテインが採れますのでオススメです。

 

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

 

 

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。