福岡天神内視鏡クリニックブログ

脂肪肝の解説します!

おはようございます。医師の秋山です。

 

福岡院のYouTube公式チャンネルである「内視鏡チャンネル」において、私は肝数値の説明動画を上げたのですが、最近になりその動画の再生回数がぐんぐんと上がっており、いわゆる軽く「バズっている」状態になってます。

 

そこで、調子に乗って肝臓の病気で一番馴染みの深い「脂肪肝」について説明したいと思います。

 

「脂肪肝」とは、文字通り、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態のことを言います。健康診断を受けた方の、約30%の方が脂肪肝なんです。結構多いですよね。

ですので、健康診断で肝数値(AST、ALT、γGTPなど)が高い方は脂肪肝であることが多いです。

 

一般的な話をすると、健康的な肝臓での脂肪の占める割合は5%未満です。これが5%を超えてくると、いわゆる「脂肪肝」となります。ただ、エコーやCTなどの画像診断で脂肪肝と診断されるには、肝臓内に20%以上の脂肪沈着が必要となるんですね。ですから、「肝数値は高い、でもエコーでは異常なし」という方も脂肪肝の可能性は十分にあります。

 

脂肪肝の原因は大きく以下の2つに分けられます。

 

①アルコール性脂肪肝:長年の飲酒により起こってくる脂肪肝です。1日60g以上のアルコールを飲む方は要注意です。

(アルコール20gは、ビールで500ml、日本酒で1合、ワインで200ml)

 

②非アルコール性脂肪肝:男性で1日30g未満、女性で1日20g未満のアルコール摂取量なのに脂肪肝になっている方はこちらに分類されます。

 

近年は②が増えてきています。②になってしまう原因は、

・食べ過ぎ

・運動不足

・急激なダイエット

・閉経後

と言われています。

 

「検診の肝数値が高いから脂肪肝かもしれないけど、別に症状もないし、見なかったことにしとこ」

と思っている方、いませんか?

 

②の「非アルコール性脂肪肝」の10~20%の方が、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)にひっそりと進行します。NASHになると、肝硬変、そして肝臓癌まで進行してしまうこともある怖い病気なんですよね。

長くなるので今日はここまでにしておきます。次回、NASHについて説明します。

 

 

カレーが大好きです。インドカレー、スリランカカレー、タイカレー、欧風カレー、なんでもいけます。ちなみにナンよりライス派です。

大好きなカルディコーヒーで売ってる「ギータ」の中辛カレーです。汗が出るほど辛いですが、時々無性に食べたくなります。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

 

 

 

 

 

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 乳酸菌バナー 内視鏡チャンネルバナー

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。