福岡天神内視鏡クリニックブログ

逆流性食道炎を考察する。 エピローグ

おはようございます。

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

 

 

先日まで「逆流性食道炎を考察する」というシリーズで合計30回に分けた長いブログを書いてきました。

 

逆流性食道炎を考察する その30(最終回) 逆流性食道炎まとめ

 

そのおかげなのか、最近は胃酸逆流症状でお悩みの新規患者さんのご来院が増えてきたような気がしています。

自意識過剰かもしれませんが(

 

 

時折、患者さんからインターネットで色々と検査していたら、先生のブログを見つけて、見て欲しくて受診しましたと言って下さる事もあり、こちらも大変嬉しく励みになっています。

 

 

これまでのシリーズでもお話ししてきたように逆流性食道炎の根本的な治療は、生活習慣の改善です。

勿論、プロトンポンプ阻害薬やカリウムイオン競合型アシッドブロッカーなどの即効性のある非常に良いクスリがあるため、これを服用すれば症状は一時的に軽快します。

ダイエットや便秘の治療も同じですが、常日頃の生活習慣の見直しや改善が出来ないと一時的には軽快しても、服用を中止するとすぐに再発するなど、残念ながら期待するような継続した治療効果が得られないケースがほとんどです。

 

クスリは症状が軽くなるため、当然、処方すると患者さんは喜びますし、医師としても診察時に「逆流性食道炎があるのでお薬出しときますね」の説明だけで済むので言葉は悪いですが、診察は非常に楽です。

でも根本的な原因を改善出来なければクスリの服用をやめた途端、症状が再発するため、結局、漫然とクスリを服用し続ける事に繋がります。

 

プロトンポンプ阻害薬やカリウムイオン競合型アシッドブロッカーは、非常に効果が高い一方で長期的な内服継続は副作用のリスクも懸念されています。

このため、私は診察時に患者さんに対して、何故その症状が起きているのか、どうすればその症状が改善する可能性があるのかを分かりやすくお伝えするようにしています。

クスリに頼らず、症状が軽減出来るので有れば、それがベストだからです。

とはいえ、症状があり、日常生活に影響がある場合には、しっかりとクスリを使った治療もしていきます。

 

 

何らかの症状がある場合は、身体が生活習慣などの乱れに対して出しているメッセージである事が多いため、なるべくクスリに頼るのではなく生活習慣の見直しなどを頑張っていきましょう!!

今後も皆様の健康に役立つ情報などを提供していきたいと思います。

お腹の症状でお悩みの場合は、是非、一度ご相談下さい。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。