おはようございます。医師の秋山です。
さて、新型コロナウイルスワクチンの接種率がどんどん上がってきました。
日本国内で1回目のワクチン接種率が50%を超え、2回目の接種率も40%となっています。これからもっと接種率は上がってくるのではないかと思います。
福岡県は相変わらず新型コロナウイルス感染者数が減りませんが、これは変異株である「デルタ株」の影響です。今や福岡県の新型コロナウイルス感染者の約8割が「デルタ株」感染と言われています。
今年の4月中旬に空港検疫で初めて「デルタ株」が確認されてましたが、数ヶ月で日本中に広まりました。恐ろしいウイルスですが、その実態についてよく理解していない方も多いのではないでしょうか。
それでは今回、新型コロナウイルス「デルタ株」の最近のデータについて整理してみたいと思います。
わかりやすく、従来株とデルタ株で比較しています。
従来株 | デルタ株 | |
感染力 | 1.5人〜3.5人が感染 | 5人〜9人が感染 |
潜伏期間 | 約7日間 | 約3日 |
ワクチン感染予防効果 | 96.5% | 64%~80% |
ワクチン発症予防効果 | 97.7% | 65%~83% |
ワクチン重症予防効果 | 90%以上 | 90%以上 |
(感染力とは、感染者1人から他人に感染してしまう人数のこと)
いかがでしょうか?
デルタ株は従来株と比べ、感染力は数倍あり、かつ潜伏期間も短いことが分かります。
米国疾病予防管理センター(CDC)は「ワクチン接種した米国人は、マスクを外しても良い」と言っていましたが、最近になり「公共施設である屋内でのマスク着用を求める」と変更しました。
このように、従来株よりも怖い「デルタ株」ですが、上の表の通りでワクチンに一定の効果があります。
デルタ株も従来株と遜色ないくらい
感染予防効果(知らないうちに他人にコロナを感染させてしまうのを防ぐ効果)も、
発症予防効果(自分がコロナに感染してしまうのを防ぐ効果)もどちらも高いです。
(参考までに、我々が毎年受けているインフルエンザワクチンの、インフルエンザウイルスに対する効果は、感染予防効果、発症予防効果どちらも約50%と言われています。)
さらに、ワクチンを打っていても感染する可能性は当然ながらあるのですが、感染しても、重症化を予防する効果が従来株、デルタ株どちらにも非常に高いです。
以上、デルタ株の最近のデータまとめでした。ぜひ参考にされてください。
福岡院のクリニック待合室に設置している空気清浄機です。
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その他、福岡院の感染対策についてHPにまとめておりますので、下記URLをクリックしてご覧下さい。
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それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。