おはようございます。
前回、便秘を改善させる食事として食物繊維についてお話しましたが、今回は、便秘に有効と言われている油についてお話したいと思います。
昔から適度な油の摂取は腸の動きを活性化させ、便秘の改善に有効と言われていますが、実は油であれば何でも良いと言うわけではありません。
便秘に効果的な油は、オリーブオイルです。
オリーブオイルにはオレイン酸という脂肪酸が多く含まれますが、このオレイン酸に便秘改善効果があり、紀元前から使われている自然の下剤です。
通常、油は小腸で吸収されますが、オリーブオイルは小腸で吸収されにくく、腸の神経系を刺激する作用があります。
オリーブオイルで腸の神経系が刺激されると腸管運動が促進されるため排便が促されます。
また、腸内の便の滑りを良くする効果もあると考えられています。
では、実際にどれぐらいのオリーブオイルを摂取すれば良いのでしょうか?
腸を動かす効果を得るためには、1日に大さじで1~2杯のエキストラバージンオリーブオイルを生で摂取するのが良いと言われています。
エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実をそのまま搾って採取したオイルで酸化しにくく、味も香りもクセが少ないのが特徴で摂取しやすいオイルです。
そのままライ麦パンなどの食物繊維を多く含むパンにつけて食べたり、サラダにドレッシング代わりにかけて食べると食物繊維と合わせて摂取できるため、さらに便秘の改善が期待できます。
オリーブオイルをそのまま摂取するのが、どうしても苦手という場合は、味噌汁にオリーブオイルを混ぜて摂取するのも効果が期待できます。
味噌汁には、便秘改善に有効な水溶性食物繊維を多く含むワカメや腸内細菌の働きを高める発酵食品の味噌も使われているため、便秘改善に有効です。
でも油を毎日摂取しても大丈夫?と心配される方もいるかもしれません。
オリーブオイルは脂質の一種なので、もちろん過剰の摂取は肥満の原因になり得ますが、通常のカロリーの食事に加えて1日に大さじ1~2杯程度のオリーブオイルであれば、毎日摂取しても問題ありません。
さらにオリーブオイルには便秘改善効果以外にも身体に良い作用があります。
血液中の悪玉コレステロールを減らす効果や抗酸化作用の強いビタミンEも含むため、血管を丈夫にしたり血流を改善する効果などもあります。
多くの研究で適量のオリーブオイルの摂取は身体にとってプラスになることが沢山あることが分かっています。
簡単にできる健康法として、毎日、大さじ1~2杯程度のオリーブオイル摂取をしてみませんか?
お悩みの方は、是非一度、ご相談ください。