福岡天神内視鏡クリニックブログ

便秘を考察する その19 便秘と食事の摂り方

おはようございます。

実は、腸の働きを良くするには、食事の摂り方にも気をつける必要があるのをご存知ですか?

そこで今回は排便力をつけるための食事の摂り方についてお話ししたいと思います。

 

 

まず1つ目に気をつけて欲しいことは、1日3食を定期的にしっかりと食べることです。

腸は1日3回定期的に食事を食べると、働きが規則的になり排便力がついて決まった時間に排便しやすくなります

特に腸の蠕動運動の中でも排便に最も関係する腸の大蠕動は、朝が最も強いため、この朝の大蠕動が始まるきっかけとなる朝食の摂取が最も重要です!!

朝は出来るだけギリギリまで寝ていたい、女性の場合は化粧などの準備で時間が無いなど、ついつい朝食の摂取はおざなりになりやすく、日によって食べたり食べなかったりという方も多いのではないでしょうか。

朝食の摂取は1日の活動を支えるエネルギーの摂取というだけでなく、排便刺激のきっかけにもなる1日のうち最も大切な食事です。なるべく決まった時間に朝食を食べるように心がけましょう

また、昼食、夕食もなるべく決まった時間に摂るようにし、腸が規則正しく働くようにしましょう。

 

 

2つ目に気をつけることは、寝る3時間前までに夕食摂取を終えることです。

睡眠中はモチリンという腸の蠕動運動を刺激するホルモンが周期的に分泌されています

モチリンには消化酵素や消化管ホルモンの分泌を刺激する作用もあり、これらの酵素やホルモンの働きにより夜間に消化管内を綺麗に掃除し、身体は寝ている間に翌朝の排便と朝食摂取の準備をしています。

モチリンは胃腸が空になっている状態の時に最も効果的に機能するホルモンと言われています。

モチリンの働きが最大限になると腸蠕動が促進され、翌朝の排便効果も高まるため、就寝時にしっかりモチリンが分泌されるように寝る3時間前までに夕食摂取を終えることが大切です

また、モチリンはストレスなどにより緊張状態にあると分泌が悪くなるため、夜は静かにリラックスして過ごすのが大切です。

就寝前にはスマホを見るなどの脳に過剰な刺激を与えるのを避け、リラックス出来るようにするのも翌朝の排便効果を高めるためには大切です。

 

 

食事や生活のリズムは乱れていませんか?もしかすると便秘の原因になっているかもしれません。

まずは、自身の生活習慣を見直してみましょう。

お悩みの方は、是非一度、ご相談ください。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。