福岡天神内視鏡クリニックブログ

便秘を考察する その25 腸の形と便秘

おはようございます。医師の細川です。

ねじれ腸、落下腸って聞いたことありませんか?

今回からは腸の形と便秘について何回かにわたってお話ししたいと思います。

人体解剖の教科書などでは、大腸は小腸の周りを取り囲んでいる四角い形の腸として描かれていますが、実は大腸の形は顔が違うように一人一人全く異なっています。

 

 

日本人は解剖学の教科書のようなシンプルな四角い形をした大腸の人は少なく、多くの日本人は大腸が複雑にねじれている「ねじれ腸胃の下のお腹をまっすぐに横切っている横行結腸がU字型にだらんと垂れ下がり、骨盤の中に落ち込み折り重なっている「落下腸が多いと言われています。

 

この「ねじれ腸」や「落下腸」の人は、腸がねじれているところでソーセージを絞ったように細くなっていたり、グルグルにリング状に丸まっていたりするため、便が引っかかり詰まりやすく頑固な便秘を起こしやすいと考えられています。

 

大腸の前半部分では便は水分量が多く、腸がねじれていても便は詰まりにくい状態ですが、大腸の後半部分は便の水分が吸収されて硬くなるため、腸がねじれていると便が詰まりやすくなります。

ねじれ部分に便が引っかかると、その手前に便がドンドン詰まり、通過できずに停滞しているうちに水分が吸収されて、ますます便が硬くなり、更に便秘が悪化するという悪循環につながります。

 

これまでのシリーズでお話してきたように便秘は様々な要因により引き起こされ、性別や年齢によってもその原因は様々です。

思春期以降に起こる便秘の多くは、慢性的な水分摂取不足、運動不足、食事や生活のリズムの乱れなどが原因のことが多いと考えられていますが、小学生などの子供の頃から便秘で悩んでいる方の場合は、腸の形が原因となっているかもしれません

 

次回は、腸の形に異常のある便秘の可能性があるかどうかをセルフチェックする方法についてお話ししたいと思います。

お悩みの方は、是非一度、ご相談ください。

細川 泰三医師

国立鹿児島大学医学部卒業。
麻生飯塚病院、北九州市立医療センター、国立病院機構福岡東医療センターで多数の消化器内視鏡検査・治療に従事。
2020年4月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。