福岡天神内視鏡クリニックブログ

便秘を考察する その31 腸のねじれを解消する運動

おはようございます。医師の細川です。

前回、前々回は、ねじれ腸と落下腸による便秘を改善させるマッサージとそのマッサージの効果を高めるコツについてお話ししました。

今回は、ねじれ腸や落下腸の便秘改善に効果的な運動に関してお話ししたいと思います。

 

 

日常的に良く運動をする人は便秘で悩んでいる人が少ないと言われています。

日常的に運動をしている人が便秘になるリスクを1とした場合、運動しない人が便秘になるリスクがどれぐらい高くなるかを検証している海外の医学論文があります。

この医学論文によれば、1日に500mしか歩かない人が便秘になるリスクは日常的に運動している人に比べると1.7倍高く他人の介助でしか歩行出来ない人は3.4倍高く車いすで生活する人は6.9倍寝たきりの人は15.9倍も便秘になるリスクが高いと報告されています。

実際に、若い頃、良く運動していた頃は便秘なんて無かったけど、社会人になって運動しなくなったら便秘になってきたという人は多いのではないでしょうか?

運動は腸に刺激を与え、腹筋なども鍛えられ、排便力が向上するため、便秘改善には非常に有効です。

 

 

特に便秘を改善させるために効果的と考えられる運動は、おなかを直接ひねるような運動です。

この運動は、ねじれ腸・落下腸にも効果的です。

ねじれ腸と落下腸による便秘を改善させるマッサージは、ねじれ腸を正常な形の腸に戻すマッサージでは無く、お腹を押さえて腸を揺らし、ねじれ腸・落下腸のねじれ部分を一時的に広げたり、緩めたりすることで、ねじれ部分の便のひっかかりを取り、排便をサポートするマッサージ方法でした。

お腹を直接ひねる様な運動もこのマッサージと同様に腸のねじれ部分を一時的に広げたり、緩めたりすることで、排便をサポートしてくれます。

 

 

具体的には、テニスやゴルフ、ピラティス、ダンスのような運動です。

フラダンスやベリーダンス、ヨガのような体をひねる・ゆらす運動も有効です。

これらの運動は、お腹に十分なひねりが加わり、骨盤内の腸を大きく揺らすことが出来るため、腸のねじれ部分を一時的に広げたり、緩めたりすることで、排便をサポートしてくれます。

 

 

また、腹筋を鍛える運動も排便力を高めるためには有効です。

腹筋を鍛えると、大腸の蠕動運動を高めてくれるため、更に排便力がアップします。

 

 

とはいえ、本格的に運動するのは難しいという方も多いと思います。

このような方に簡単にできる運動としてお勧めなのが、小学生の時、夏休みに毎日していたあの「ラジオ体操第一」です。

いまどきの小学生はもう夏休みにラジオ体操などしていませんが・・・(笑)

 

ラジオ体操第一は、体をひねる・ゆらすといった動きがバランス良く含まれている上に1回あたりの時間が短く、天候や時間を問わず、気軽に自宅で行えるのがメリットです。

体が少し汗ばむぐらい、しっかり体操するのが効果的です。

 

 

いかがだったでしょうか?

この運動は便秘改善に非常に有効なので、是非毎日やってみて下さい。

食生活や規則正しい生活リズムに取り入れるとさらに排便力がアップします。

お悩みの方は是非一度、ご相談ください。

細川 泰三医師

国立鹿児島大学医学部卒業。
麻生飯塚病院、北九州市立医療センター、国立病院機構福岡東医療センターで多数の消化器内視鏡検査・治療に従事。
2020年4月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。