福岡天神内視鏡クリニックブログ

ビタミンCの摂り方教えます!

おはようございます。医師の秋山です。

2年前に、オーダーメイドで仕立てたスリーピースのスーツがタンスの肥やしになってるのに気付きました。まさかのコロナ禍に突入した影響で1回も着てません。

今度、スタッフには内緒でスマートかつエレガントにスーツで通勤しようと思います。

 

さて、皆さんはビタミンCを摂ってますか?

ビタミンはA,B,C,D,Eなど沢山ありますが、日本人が一番意識して摂取しているのが、ビタミンCと言われてます。確かに、ビタミンCが含まれるサプリメントやお菓子は沢山ありますもんね。

 

「ビタミンCなんて摂ってもどうせおしっこで出ていくから意味ないでしょ」

そう思っている方、それは間違いです!

 

今回は、ビタミンCの知ってほしい豆知識について、そしてビタミンCの効果的な摂り方を解説します。

 

まずはビタミンCの豆知識です。

ビタミンCは水溶性ビタミンの1つです。

 

牛や犬などの哺乳類は、体内でブドウ糖からビタミンCを作ることができるんですが、人間は残念ながら作ることができないです。

つまり、「人間は食べ物からビタミンCを摂らないといけない」ことになります。

 

ヒトのビタミンC摂取基準量は、1日100mgと言われています。

令和元年国民健康・栄養調査によると、日本人のビタミンC摂取量は93.5mgです。

つまり、意識してビタミンCを摂らなくても、ほぼほぼ摂取基準量は満たしていることになります。

 

じゃあ「ビタミンCを意識して摂らなくてもいいじゃん」という話になりますよね。

それではなんで巷にたくさんのビタミンC のサプリメントや食品あるのでしょうか?

 

それは、ビタミンCは1日100mgじゃ足りないからなんです。

 

最近になって、ビタミンCには「抗酸化作用」があることが分かりました。

 

「抗酸化作用」ってなんでしょうか?

 

りんごやバナナはしばらく放置すると黒く変色しますよね。

鉄はしばらくすると錆びてきます。

これは、空気中の酸素と反応したからなんです。これを「酸化」と言います。

 

ヒトも空気に含まれる酸素を吸って生きてますが、この酸素の中のわずか数%が、体をじわじわと錆びつかせてるんです。

つまり、ヒトも「酸化」しています。

この「酸化」により、老化、動脈硬化、がんなどが発症してきます。

これを防ぐのが「抗酸化作用」です。これがビタミンCにあるんです!

 

「なるほど、じゃあ、実際、ビタミンCを1日どれくらい摂れば良いのよ?」

となりますよね。

実際のビタミンC推奨量は、1日1,000mg~5,000mg程度と言われています。

 

それでは、ここから効果的なビタミンCの摂り方を伝授します。

①空腹時よりも食後すぐが効果的

これは、食後に摂取すると、ビタミンCがゆっくりと吸収されますので、吸収率が上がるからです。ですので、サプリメントは食後に摂りましょう!

 

②ビタミンC摂取量は多くても1日2,000mgまでにしましょう。

ビタミンCを食後に摂った場合ですが、

100mgで吸収率80~90%です。つまり、80~90mgが吸収されます。

1000mgで吸収率75%です。つまり、750mgが吸収されます。

2000mgで吸収率45%です。つまり、900mgが吸収されます。

3000mgで吸収率40%です。つまり、1200mgが吸収されます。

ここから先は吸収される量がほぼ横ばいになります。ですので、やみくもにビタミンCを沢山摂取しても非効率的です。

さらに、ビタミンCを2,000mg以上摂取すると、下痢する方が多いですので、2,000mgくらいまでで丁度良いと思います。

 

③ビタミンCはこまめに摂ると吸収率が上がります!

 

一度に摂取するよりも、ちょこちょことこまめに摂った方がビタミンCの吸収率が上がります。

 

空腹時に限って説明すると、ビタミンC1,000mgの吸収率は1回でまとめて摂取した場合、平均30%の吸収率ですが、

これを4~5回に分けて合計1,000mg摂った場合、50%まで吸収率が上がります。

 

以上より、理想的なビタミンCの摂取法は

サプリメントを食後すぐ、3回に分けて1日1,500mg~2000mg程度を摂る。

だと思います。

 

それが難しい方は、ビタミンC入りの飴などを1日4~5回舐めるのも効果的ですね。

 

以上、ビタミンCの効果的な摂取法でした。

みなさんぜひ参考にされてみてくださいね。

 

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

 

 

 

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。