おはようございます。医師の秋山です。
さて、今回は「免疫力を上げるために何を食べたら良いのか?」について解説します。
現在のコロナ禍の影響で、免疫力を上げることがちょっとしたトピックになってます。
どうすればウイルスや細菌の感染症から身を守ることができるのか?
ズバリ解説していきたいと思います!
細菌やウイルスのなどの病原菌は、上気道や口腔内などの粘膜からまず侵入してきますので、粘膜の免疫機能を上げることがまずは重要です。
粘膜の免疫機能で最も重要なのが、IgA抗体です。
この免疫グロブリンを高めてくれるのが、ビタミンAです。ビタミンAを含むものとして、豚肉、鶏肉、レバーなどの動物性タンパク質、ウナギやアナゴなどの魚介類、にんじん、ほうれん草などの野菜類があります。
その他、亜鉛も粘膜の免疫機能を高めてくれる作用がありますので重要です。赤身肉、鶏肉、サバ、アジなどの青魚、ゴマ、ピーナッツなどの種実類に多く含まれています。
また、粘膜には抗菌蛋白が存在しますが、この抗菌蛋白を増殖する作用があるのがビタミンDです。私が注目しているビタミンDがここでも登場です。
ビタミンDは日光に当たることで体内で産生されます。食事では、ウナギやサンマ、卵、キノコ類に含まれます。
しかしながらビタミンDは食事で摂るのはなかなか難しいですので、サプリメントで補うのが良いでしょう!
ビタミンDは、1日1,000IU以上は摂りたいところです。
次に、人間の免疫細胞の約7割が腸管に存在しています。腸管には、1,000種類、100兆個以上もの腸内細菌が生息しており、それらは善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類されます。
腸管内に存在する免疫細胞を活性化させるのが善玉菌と言われており、免疫力を上げるにはこの善玉菌を増やすことが重要です。
善玉菌を増やすには、食事から善玉菌を摂取するプロバイオティクス、食事で善玉菌を育てるプレバイオティクスが重要です。
プロバイオティクスとプレバイオティクスを合わせてシンバイオティクスと呼びます。
プロバイオティクスとしては、味噌、納豆、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品を摂ることが重要であり、プレバイオティクスとしては、野菜類、キノコ類などの食物繊維を摂ることが重要です。
その中でも一番手っ取り早いのは、整腸剤を飲むことです。できれば整腸剤は毎日飲みたいところですね。
上記のような栄養の摂り方を普段から意識して、免疫力を上げていきましょう!
ヤクルトの乳酸菌シロタ株が気軽に摂れるヨーグルトです。
乳酸菌シロタ株は、大腸がんだけでなく大腸ポリープも予防する効果があると言われています。
結構美味しかったです。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。