おはようございます。医師の秋山です。
さて、5月31日に「腸活」について、昼の情報番組であるRKB「タダイマ!」に出演させていただいたのですが、6月27日に「むくみ腸」の解説ということで再び「タダイマ!」に出演させて頂きました。2ヶ月連続でテレビ出演です。
そこで今回は、「むくみ腸」について解説します!
目次
・むくみ腸とは?
・むくみ腸の原因
・むくみ腸の症状
・むくみ腸を改善するには
・むくみ腸とは?
大腸では、腸の壁から水分を吸収する役割がありますが、なんらかの原因で腸内の水分バランスが崩れてしまい、水分がきちんと排出されずに腸がむくんでしまった状態のことを言います。
写真上が正常な大腸、写真下がむくみ腸です。写真上に比べ、写真下は粘膜が黒ずみ、むくんでいるのがわかります。
・むくみ腸の原因
①味の濃いものや、甘いもの、塩分が高いものの摂りすぎ
これらの食べ物を消化・吸収する時にたくさんの水分を必要とするのですが、余った水分が腸に溜まってしまい、腸がむくんでしまいます。
②座りっぱなしやデスクワークが多い
運動量が少ないため腸に刺激がいかずに腸の動きが悪くなり、腸のむくみにつながります。
③強いストレスを抱えている
→強いストレスを感じると、自律神経がバランスを崩し、腸の動きをコントロールできなくなり、腸の血流障害を引き起こして腸がむくんでしまいます。
・むくみ腸の症状
むくみ腸の代表的な症状は以下になります。
むくみ腸を放っておくと、便秘がよりひどくなってきます。
そして、消化吸収能力が落ちてしまい、うまく消化吸収できなかった栄養は脂肪となり、太ってしまいます。
さらに、腸内環境が悪くなり、肌荒れや生活習慣病、がんになりやすくなったりするんです。怖いですよね。
・むくみ腸を解消するためには
①お腹を温める
お腹を温めることで、副交感神経が優位になり、腸のぜん動運動が活発になります。腸を流れる血流も多くなりますのでむくみ解消となります。
温かい飲み物もお勧めですが、カフェイン入りの飲み物は、カフェインが血管を収縮させてしまい、腸の血流が少なくなってしまいますので、ノンカフェインの飲み物がお勧めです。
②発酵食品や整腸剤で善玉菌を増やす
発酵食品や整腸剤を摂ることで善玉菌を増やし、腸内環境を良くすることで腸のぜん動運動が活発になり、むくみ腸が改善してきます。
③水溶性食物繊維やカリウムを摂る
水溶性食物繊維やカリウムを摂ることにより、腸に直接作用してむくみを摂ります。これら2つを豊富に含む食べ物の代表は、切り干し大根や干し芋です。
④適度な運動をする
定期的に適度な運動をすることにより、腸のぜん動運動が活発になり、むくみ腸が改善してきます。
お勧めは20分程度のウォーキングです。少し早歩きで息が上がるくらいがベストです。
また、お腹をねじるようなストレッチも有効です。これは仕事中にもできますので試してみてください。
いかがだったでしょうか?
「もしかしたらむくみ腸かもしれない!」と思った方はむくみ腸を解消するために頑張ってみましょう。
お勧めのマンガ本を紹介します。「神辺先生の当直ごはん」です。
小児科医療漫画+グルメ漫画という、今までなかった新しいジャンルの漫画です。内科医師であり、ミステリー小説作家の知念実希人さんも推薦してますね。近い将来ドラマ化されることでしょう。
とにかく面白いです。小児科の勉強にもなるし、主人公が作るごはんのレシピもきちんと載っており、真似して作りたくなります。医療知識が全くなくてもスラスラ読めます。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。