福岡天神内視鏡クリニックブログ

「短鎖脂肪酸」の働きについてまとめました。

おはようございます。医師の秋山です。

 

今日から使える雑学シリーズ。

6時間睡眠を10日間続けると、11日目は徹夜後のパフォーマンスと同等になるそうです。睡眠時間はしっかり取りたいですね。

 

さて、今回は「短鎖脂肪酸」の働きについてまとめたいと思います。

短鎖脂肪酸とは、善玉菌が食物繊維などの食べ物を発酵して作られる物質です。

主な短鎖脂肪酸として、「酪酸」「酢酸」「プロピオン酸」があります。

 

実はこの3つですが、それぞれ働きが微妙に異なりますのでここでまとめてみたいと思います。

短鎖脂肪酸の働きを理解して、腸から健康になりましょう!

 

①「酪酸」の働き

・腸管のぜん動運動のエネルギー源となる。

・大腸の粘膜上皮細胞のエネルギー源となり、大腸粘膜の免疫力を上げる。

・炎症やアレルギーを抑えてくれる制御性T細胞を増やしてくれる。

・消化管の術後治癒を促進する作用がある。

・大腸がん抑制作用がある。

 

②「酢酸」の働き

・腸管のぜん動運動のエネルギー源となる。

・大腸粘膜の血流を増やす。

・腸管内を酸性にして悪玉菌を住みにくい環境にする。

 

③「プロピオン酸」の働き

・血液中のコレステロールを減らす。

・アレルギーを抑える作用がある。

・食欲を抑えてくれる作用がある。

 

ざっとこんな感じです。どれも必要な働きばかりですね。この3つの短鎖脂肪酸の中でも一番重要なのは、酪酸菌が産生する「酪酸」です。

 

これらの短鎖脂肪酸を産生するのは善玉菌のみです。善玉菌を増やすためには、腸活をして食物繊維やオリゴ糖を摂ることです。

 

特に、酪酸を産生する酪酸菌は、玄米と海藻類が大好物です。

玄米と海藻類を毎日食べて、酪酸菌を増やしましょう!

知り合いの方から頂いた東京土産です。東京駅でのみ売っていますが、期間限定で現在は羽田空港でも買えます。美味しいのでぜひ手土産にどうぞ。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。