みなさんこんにちは。
萱嶋です。
ゴールデンウイークも終盤にかかりました。
みなさんは有意義に過ごせていますか。
さて、今回は
「ピロリ菌」についてお話ししたいと思います。
・ピロリ菌は、正式にはヘリコバクター・ピロリという細菌で胃の中に生息しています。
・強い酸性の胃でも生きられます。
・ピロリ菌は、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になっています。
・1983年ウォーレンとマーシャル(オーストラリアの医師)がピロリ菌を発見しました。
・ピロリ菌は口から感染します。
・とくにピロリ菌に感染しやすいのは乳幼児期と考えられています。成人になってから感染することは稀です。
・ピロリ菌はヒトからヒトへ、口から感染しますが、環境因子や家庭内感染など他にいくつかの感染経路も考えられます。
・日本でピロリ菌に感染している人は3,000万人以上といわれています。
・50歳以上の人で感染している割合が高いとされています。
・ピロリ菌に感染している割合は年々減少しており、若い世代では低くなっています。今後は、ピロリ菌に感染している人はますます減っていくと予想されています。
内視鏡検査で、「萎縮性胃炎」と診断されることが多いです。
2013年2月から、内視鏡検査で「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」と診断された人は、保険を使ってピロリ菌の検査・治療を受けることができるようになりました。
(1) 血液または尿中抗体検査
(2) 尿素呼気試験
(3) 便中抗原検査
(4) 内視鏡検査で胃の粘膜を採取して診断する方法
(a)組織検体中のピロリ菌を顕微鏡で観察する鏡検法
(b)粘膜を特殊な液と反応させて色の変化で判定する迅速ウレアーゼ法
(c)粘膜に付着したピロリ菌を培養し確認する培養法
があります。
当院では、ピロリ菌感染診断に血中抗体検査、迅速ウレアーゼ法を用い、
除菌後判定に尿素呼気試験を用いています。
まとめ
・ピロリ菌は、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因。
・ピロリ菌は、乳児期までに感染する。成人での感染は稀。
・ピロリ菌には、様々な検査方法がある。
少しでも、ピロリ菌のことがわかっていただければ嬉しいです。