おはようございます。医師の秋山です。
先日、ビタミンDについて以下のような記事が出てました。
「都内診断、98%ビタミンD不足 食生活の変化影響か」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ea9c7c9e1d2b4b2b1d14c280a809a337cf3041f
東京都内で健康診断を受けた成人男女約5,500人の血液を調べたところ、血中ビタミンD濃度が、全体の98%で欠乏していたという記事です。
(記事だけ読むと、色々なツッコミどころはありますがそこは割愛します。)
私は以前、このブログで、福岡院でオーソモレキュラー採血を行った15人のうち、10人がビタミンD不足であることを解説しました。
高い金額を払って血液検査を受けるような健康意識が高い人でさえ、2/3がビタミンD欠乏であったため、実際はもっと多いだろうと予想していましたが・・・
ビタミンDは今や感染症、がん、アレルギーなどの疾患を予防してくれると言われているビタミンです。
個人的には、ビタミンDは全ての病気を予防してくれるのではないかと思っています。
それでは、ビタミンDはどのようにして摂取したら良いのでしょうか。
それは、
①食べ物から摂取する
②日光に当たってビタミンDを作る
③サプリメントで摂取する
この3つになります。
まず、食べ物からの摂取ですが、ビタミンDは青魚やレバー、きのこ類などに含まれています。しかしながら食べ物に含まれるビタミンDは微量です。例えば椎茸なら1日2.5kg以上食べないと1日に必要なビタミンDはまかなえないです。
ちょっと現実的ではないですよね。
それでは日光に当たるのはどうでしょうか?
マニアックな解説をすると、紫外線の中でもUVBに当たることでビタミンDが体内で作られます。このUVBですが、肌に直接当たらなければビタミンDは作られません。
ですので、服を着てたり、天井や窓越しに日光を浴びても意味がないです。もちろん、日焼け止めもダメです。
また、太陽が昇っていない朝や夕方は、紫外線が散乱されますのでほとんど意味がありません。
ベストなのは、太陽が高い位置にある正午から14時くらいの晴れの日で、なるべく肌を露出して(半袖半ズボンがベスト)日光浴をします。時間にして15分から20分程度です。
これだけ行えば、日光浴により1日1,000I.U.程度のビタミンDが作られることになります。
ただし、日焼けするとメラニン色素がUVBを吸収するので、ビタミンDが作られにくくなります。
うーん、食べ物よりも日光浴の方が効率的ですが、できれば日に当たりたくないですよね。しかも日焼けしたらビタミンDが作られなくなるなんてどうすればいいのよ、と思ってしまいます。
そうであればやはり、サプリメントで摂取するのがベストです。
現在、ドラッグストアで売っているビタミンDのサプリメントは1日1,000I.U.摂取できますので、上記の日光浴と同じ量のビタミンDが気軽に摂れます。
私はビタミンDのサプリメントを1日4,000I.U.摂っていますが、
「1日4,000I.U.も摂るのはちょっと怖いな」という方は、1日1,000I.U.から始めても良いのではないでしょうか。
以上、ビタミンDの解説でした。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。