福岡天神内視鏡クリニックブログ

蛋白質って摂りすぎると太るの?

おはようございます。医師の秋山です。

 

今回は蛋白質の話をしたいと思います。

 

「蛋白質って摂りすぎると太るんですか?」

 

ダイエットしている方から時々このような質問を受けます。

 

正解は・・・

「三大栄養素である糖質、脂質、蛋白質の中で一番太りにくい!」

 

です。

 

それでは、なぜ蛋白質が一番太りにくいのでしょうか?

理由は3つあります!

理由その①

蛋白質を摂ることで、筋肉が増えるから!

 

筋肉が増えると、基礎代謝量が増えることになります。

(基礎代謝とは、生きていくのに必要なエネルギー消費量のことです)

つまり、蛋白質をしっかり摂れば、筋肉が増え、それに伴い1日のエネルギー消費量も増えますので、結果として太りにくい体になるということになります。

 

理由その②

三大栄養素の中で、食事誘発性熱産生(DIT)が一番高いから!

 

DITとは、食べ物を消化吸収する時に熱となってエネルギーが消費される割合のことです。食後に体がポカポカとするのはこのDITによるものです。

このエネルギーの消費する割合が一番高いのが蛋白質です。蛋白質は、摂取したカロリーの30%が熱に変わります。ちなみに、糖質は6%、脂質は4%しか熱に変わりません。

 

つまり、蛋白質を消化吸収する時が一番エネルギーを使うということになります。

 

理由その③

蛋白質を食べ過ぎても脂肪として蓄積されないから!

 

三大栄養素のうち、糖質と脂質は摂り過ぎて余ってしまうと、体内で脂肪として蓄積されてしまいます。

しかし蛋白質は、体内で一度アミノ酸まで分解された後、そのアミノ酸を使って細胞や筋肉を合成したり、ホルモンを作ったりするのですが、摂り過ぎて余った蛋白質は、エネルギー源として利用されるため、脂肪として体に蓄積されることはほとんどないんです。

非常に効率的ですよね。

 

いかがでしょうか。

脂質や糖質を少なくして、蛋白質をたくさん摂るようにすれば、自ずと健康な体になっていくのではないかと思います。

ぜひ普段の食生活から意識して蛋白質を摂るようにしてみてください。

 

以上、蛋白質の話でした。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

癌にならない腸活 実践メルマガ講座 乳酸菌バナー 内視鏡チャンネルバナー

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。