おはようございます。医師の秋山です。
筋肉ムキムキで有名な順天堂大学の谷本道哉准教授が、あるテレビ番組で
「カニカマを常に携帯して食べてます」という話をしていました。
カニカマと言えば高タンパク質な食べ物ですが、高タンパク質な食べ物であれば他にもあります。
これは他にも理由があるに違いないと思い、カニカマについて調べてみました。
まず、カニカマ100g(カニカマ約10本分)の栄養含有量は
タンパク質12g
脂質0.2g
炭水化物9.2g
食塩2.2g
です。
高タンパク質、低脂質であり、タンパク質の吸収効率は高いことが分かります。
それでは、カニカマの主原料はなんでしょうか?
「スケトウダラ」です。
カニではありません笑。
白身魚であるスケトウダラのすり身が主原料なんですね。
実はこの「スケトウダラ」を食べると、人間の「速筋」が増加することがニッスイの研究結果からわかっています。
筋肉には「速筋」と「遅筋」があります。文字通り、収縮が速いのが「速筋」で、収縮が遅いのが「遅筋」です。
そして、加齢により細くなり、減少していくのは「速筋」の方です。
いわゆる筋トレで筋肉ムキムキになるのも「速筋」が肥大するからなんですね。
つまり、筋トレの前後でカニカマをパクッと食べると、効率的に「速筋」を増やすことができるということになります。
ちなみに、運動後48時間までは、タンパク質を摂取するたびに筋肉の合成スピードが上がりますので、運動した次の日もタンパク質を摂取すると効率的に筋肉を肥大させることができます。
おそらく、谷本准教授はこれらのことを理解した上でカニカマを常に携帯して食べているのではないかと思います。
ただ、例えばカニカマを100g食べようとすると、約10本のカニカマを食べないといけないのでちょっときついです。
さらに、糖質や塩分、添加物なども気になってしまいます。
現在は、塩分カットや無添加のカニカマがありますが、それでも毎日タンパク質を摂るという点から考えると、腸活的には疑問符が付きます。
ですので、普段の食事にカニカマを少量プラスするのが良いのかなと思います。
以上、カニカマの話でした。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。