福岡天神内視鏡クリニックブログ

便秘のこと②

みなさん、こんにちは

萱嶋です。

 

記録的な猛暑が続いています。

厳しい暑さの中、通院してくださる皆様、くれぐれもお気をつけていらっしゃってください。

熱中症にならないよう早めの水分補給を心がけてください。

 

2023年7月18日で当院は開院6周年を迎えました。

私は本年の3月からの勤務ですが、スタッフ、患者さんの皆様、近隣の企業の皆様、製薬会社などたくさんの方々に支えられて、継続できたものと信じております。

日々感謝の気持ちを忘れずに、謙虚に、驕らず、診療していく所存です。

私とかかわる皆様が幸せになれるよう精進いたします。

 

さて、今回も便秘について、引き続き概説いたします。

慢性便秘症は、機能性便秘二次性便秘症に分けられます。

 

機能性便秘は前述のとおりです。

 

二次性便秘症には

➀基礎疾患によるもの②薬剤によるものがあります。

 

➀基礎疾患によるもの

には

・内分泌、代謝疾患

糖尿病、甲状腺機能低下症、慢性腎不全

・神経疾患

脳血管疾患、多発性硬化症、パーキンソン病、ヒルシュスプルング病、脊髄損傷、精神発達遅滞

・膠原病

全身性硬化症、皮膚筋炎

・変性疾患

アミロイドーシス

・精神疾患

うつ病

・大腸の器質的異常

裂肛、痔核、炎症性腸疾患、直腸脱、骨盤臓器脱、大腸腫瘍による閉塞

などがあります。

 

②薬剤性

には

・抗コリン薬

ブスコパンなど

・向精神病薬

抗精神病薬、抗うつ薬など

・抗パーキンソン薬

レボドパなど

・オピオイド

モルヒネ、オキシコドンなど

・化学療法薬(抗がん剤)

ビンクリスチン、パクリタキセルなど

・循環器作用薬

カルシウム拮抗薬(アムロジピンなど)、抗不整脈薬、血管拡張薬など

・利尿薬

抗アルドステロン薬(スピロノラクトン)、ループ利尿薬(フロセミド)

・制酸薬

水酸化アルミニウムゲルなど

・鉄剤

フェルムカプセルなど

・吸着薬

沈降炭酸カプセル(カルタン)など

・制吐薬

グラニセトロンなど

・止痢薬

ロペラミド

があります。

 

次回も引き続き便秘についてです。

便秘の疫学や治療について概説いたします。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。