みなさんこんにちは。
萱嶋です。
週末は急に底冷えし、寒い日が続きました。
寒暖差が激しいので、風邪をひかないように注意してください。
健康でいることが一番です。
今回は、小腸内視鏡検査についての続きです。
前回は
① 小腸カプセル内視鏡
について概説しました。
今回は
② 小腸ダブルバルーン内視鏡
について、概説したいと思います。
2.小腸ダブルバルーン内視鏡
バルーン内視鏡とは、長さ2mの長いスコープとバルーンの付いたオーバーチューブを組み合わせたものです。バルーンを膨らませたりへこましたりしながら、オーバーチューブとスコープを進めたり引いたりすることにより、長い小腸を折りたたむように縮めながら奥へ進んでいきます。この方法の開発により、小腸全体を内視鏡観察することができるようになりました。
バルーン内視鏡には、ダブルバルーン内視鏡(バルーンがオーバーチューブとスコープの2ヵ所についたもの)とシングルバルーン内視鏡(バルーンがオーバーチューブのみについたもの)の2種類があります。
バルーン内視鏡は、X線で適宜位置を確認しながら進めます。
口からも肛門からも挿入することが可能で、両方向からの挿入を組み合わせることにより小腸すべてを観察することもできます。
観察するだけでなく、組織を一部採取したり、出血に対して止血したり、ポリープを切除したり、狭いところを広げたりすることもできます。
また、大腸が長い方や、癒着のために大腸内視鏡を挿入することが困難な方に対しても有用です。
スパイラル小腸内視鏡
さらに2019年、電動回転で小腸を手繰り寄せながら目的部位に到達する、小腸内視鏡システムが開発されました。
いわゆる「スパイラル小腸内視鏡」は、内視鏡に装着したオーバーチューブを、フットスイッチによる操作で回転させます。オーバーチューブはスパイラル形状のフィンを備え、それが電動で回転することで、長い小腸を連続的に手繰り寄せることができます。
小腸深部まで効率的に挿入できるため、挿入操作性の向上や挿入時間の短縮などが期待されます。
まとめ
小腸内視鏡検査は特殊な検査です。
検査が必要かどうか悩んでいる方は、消化器の専門医の意見を聞いてみましょう。