福岡天神内視鏡クリニックブログ

花粉症と腸の関係について

おはようございます。医師の秋山です。

 

花粉症のシーズンに入りましたね。花粉症に悩まされている方も多いのではないかと思います。

花粉症は1963年にスギ花粉症が初めて報告されましたので、現在まで60年ほどの歴史しかないんですよね。それが今や日本人の2人に1人が花粉症を発症していると言われています。国民病と言っても過言ではないです。

 

ちなみに私もアレルギー体質で、昔から花粉症に悩まされていました。

抗アレルギー剤で治療するのは嫌だったので、なんとか他に治療法がないかと色々と調べまくり、そして以下のような結論に到達しました。

 

①善玉菌である乳酸菌と酪酸菌を増やすことで花粉症が改善する。

→花粉症は、免疫力が強くなりすぎて暴走することで発症します。乳酸菌と酪酸菌は、強くなりすぎた免疫力を元に戻してくれる作用があります。これが免疫調整作用です。

②腸内細菌の多様性が上がると花粉症が改善する。

→花粉症の患者さんは、腸内細菌の多様性が下がっているという報告があります。つまり、腸内細菌の種類が少なくなっているんです。

腸内細菌の多様性を上げる作用があるのが、ビタミンDです。ビタミンDを摂ることで腸内細菌の多様性が上がります。さらに、ビタミンDは免疫調整作用もあり、酪酸菌を増やしてくれる作用もあるので一石三鳥です。

③リーキーガット症候群(腸漏れ)を防ぐと花粉症が改善する。

いわゆる腸漏れという状態です。小麦粉やジャンクフードなどの摂りすぎにより、腸のバリア機能が破綻し、有害物質が腸から全身に漏れ出る状態となってしまいます。

これによりアレルゲンが体内に侵入して花粉症がよりひどくなってしまうんです。

腸漏れを防ぐ作用があるのが、酪酸菌、そしてビタミンDです。

何か気づきませんか?

そうです!花粉症は腸と密接に関係していることに気づいたんです。

上記のことを考慮して、最終的には

・整腸剤を飲んで善玉菌を摂る

・食物繊維を摂って腸内の善玉菌(乳酸菌や酪酸菌)を育てる

・サプリメントでビタミンDを摂取する

 

この3つを続けることにしました。はっきり言って腸活ですね。腸活すれば花粉症を克服できるという結論に達しました。

もちろん、すぐに結果が出るわけではありませんが、コツコツと続けることにより、いつの間にか花粉症を克服することができましたし、風邪すらひかなくなりました。

 

いかがでしょうか。

花粉症に悩まされている方はぜひ参考にされてください。

 

それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。