こんにちは、医師の秋山です。
今年もインフルエンザが流行する季節になってきました。
「インフルエンザワクチンが不足している」といったニュースを見ると不安になりますね。
ワクチンを打っていても、毎年インフルエンザにかかってしまう人もいます。
「今年こそはインフルエンザを予防したい!」
という方におススメの方法が2つあります。
1つ目は、
「朝起きた時に歯みがきをする(時間がなければ口をゆすぐ)」
ことです。歯垢や歯石は、口腔内の細菌を増殖させてしまいます。
その細菌が「プロテアーゼ」という酵素を作り出し、鼻やのどといった気道の「ウイルスからガードしているタンパク質を破壊」してしまうのです。
つまり「口内環境を清潔にする」こと自体が、インフルエンザ感染の予防になります。
歯みがきをする時間がなかったら、起床時に口をゆすぐだけでも、インフルエンザ発症を10分の1に抑えるといった報告もあります。
2つ目は、
「日中こまめに水分補給をする」
ことです。私たちの鼻腔・気管や気管支に生えている「繊毛」という毛が、ウイルスや細菌を洗い流すことで感染を防いでいます。
しかし気温が下がり水分が不足すると、この繊毛の動きが悪くなり、簡単にウイルスの侵入を許してしまいます。
水分をこまめに、できれば1~2時間おきにコップ1杯の水を飲むことで、繊毛の動きが活発となり、インフルエンザの発症リスクを非常に小さくすることができます。
「朝起きた時の歯みがき、口ゆすぎ」、「日中のこまめな水分補給」
今年はご家族で、ぜひ試してみてください!
水分は、ノンカフェイン飲料がおススメです。