福岡天神内視鏡クリニックブログ

尿酸値が高いと、どうして悪いのか?

おはようございます、医師の秋山です。

福岡県の健診データを見ると、他県より良くない検査値があります。

1.尿酸値

2.中性脂肪

3.γ‐GTP

この3つの検査値は他都道府県よりも明らかに高値です。

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これらに共通する原因は、プリン体ではありません。

「肥満」と「お酒」と「ストレス」です。

これを「県民性」と片付けてしまっては面白くないので、どうにかこれらの値を良くしていきたいと思っています。

 

これらの中でも、尿酸値は下げた方が良いです。

男性では7㎎/dl、女性では6㎎/dlを超えたら、下げる努力をした方が良いです。

「痛風」にならなければよい、という訳ではありません。

尿酸値が高い方、近くにある「クレアチニン」という値を見てみてください。

おそらく基準値上限に近い値(0.8~1.0くらい)ではないでしょうか。

「腎機能」がやや悪くなっている証拠です。

放っておくと動脈硬化や石灰化が起こり腎不全になります。

末期の腎不全になると透析が必要になります。

そして腎機能が悪くなると、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がります。

尿酸値が高いと腎不全のリスクと心血管イベントが上昇すると言われています

それならば、今日からお酒を我慢しますか?

ストレスは溜まりますね。

ストレスで、無性にたくさん食べたくなることもありますね。

私は、福岡県民は尿酸を溜めないことよりも排泄を促した方が効率が良いのではないかと考えています。

1.水分をしっかり補給すること

2.乳製品を少し摂取すること

注)乳製品の摂りすぎは大腸がん・乳がん・前立腺がんのリスクになります。

これらは毎日の習慣・積み重ねが必要になります。

胃腸の不調、便秘下痢治療もそうですが、「毎日の正しいことの積み重ね」が大切になります。

ご自身で続けるのが難しい方は、近所の人を誘って飲むときはチェイサーを一緒に飲んだりヨーグルトを少し食べたりするのもありかもしれません。

「水分摂取」と「適度な乳製品摂取」が尿酸値を下げることが報告されています。

 

当院は4月から動画配信も始めました。

みなさまの生活で役に立つこと、疑問に思っていることのを1分程度の動画にまとめています。

現在15本ほど作成しています。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。