おはようございます。医師の秋山です。
皆さんはFODMAP(フォドマップ)という言葉を聞いたことがありますか?
FODMAPとは、fermentable(発酵性の)、oligosaccharides(オリゴ糖)、disaccharides(2糖類)、monosaccharides(単糖類)、and polyols(ポリオール)の頭文字を取ったものです。
簡単に言うと、腸内で発酵され、吸収されにくくなる4種類の糖類の総称です。
これらを食べ過ぎると、お腹がゴロゴロしたり、ガスが溜まったり、下痢したりします。このような症状で悩まれている方は多いです。
それでは、具体的にどんな食べ物がFODMAP食なのかというと、
オリゴ糖:豆類、玉ねぎ、ニンニク、ごぼう、きな粉、えんどう豆、小豆、ブロッコリー、小麦、大豆製食品など
2糖類:牛乳、ヨーグルト、チーズ 、アイスクリームなど
単糖類:はちみつ、果物類など
ポリオール:人工甘味料、マッシュルーム、イチジク、プルーンなど
が代表的な食べ物です。ヨーグルトが体に良く、毎日食べているという方は一考の余地ありです。ヨーグルトを毎日食べるくらいなら、このブログで何度も登場している、ビオフェルミンなどの整腸剤を1日1回でいいので飲みましょう。
これらが含まれていない食品、低FODMAP食を食べると、上記症状が改善されるということがオーストラリアで提唱されました。約3週間で上記症状が75%の方で改善したという論文が発表されています。
それでは低FODMAP食の代表的なものとしては、
玄米、10割そば、グルテンフリーのパスタ、
なす、トマト、じゃがいも、ズッキーニ、人参、レタス、ほうれん草
ブルーベリー、いちご、オレンジ、キウイ、ぶどう
肉類、魚類、卵、バター、オリーブオイル
などです。いわゆる炭水化物類や甘い糖類は要注意、ということでしょうね。
また、肉類、魚類や卵は問題ありませんので、無理なく低FODMAP食を続けられるのではないかと思います。
低FODMAP食に関する書籍は沢山あります。いわゆる“お腹が弱い人”は、低FODMAP食を食べてみてはいかがでしょうか。
ハワイで食べたステーキです。写真ではわかりにくいですが、ものすごいボリュームでした。