福岡天神内視鏡クリニックブログ

目に見えない疾患の「見える化」計画(胃カメラ編②)

総院長の秋山です。

前回は、機能性ディスペプシアの方で胃の知覚過敏は「見える」ことを紹介しました。

今回は「胃の動きの悪さ」が「見える」ことを紹介します。

胃は胃カメラ検査中も動いていますが、胃の動きを数値化するのは困難です。

しかし、胃カメラ検査中に「胃の動きが悪いこと」を間接的に示す証拠を認めることがままあります。

それは、胃内に「胆汁」を認めることです。

胆汁は肝臓で作られ、胆嚢で濃縮されて十二指腸に分泌される消化液です。

胃の動きが正常であれならば、胆汁は十二指腸からその先の小腸へと流れていきます。

しかし、胃腸の動きが悪い人は、胃内に胆汁が逆流しやすくなります。

さらに胃の動きが悪い方は、胆汁が胃壁に張り付いて取れなくなっていることもあります。

このことを説明すると患者さんは驚かれますが、「確かに胃の消化が悪いと思っていた」と納得される方が多くいます。

胃カメラを受けて、先生から「悪いものはないですよ」とは必ず言われると思います。

機能性ディスペプシアの患者さんは、さらに「なぜ胃もたれや胃痛が起きているのか」の原因が知りたいのだと思います。

「胃の知覚過敏」と「胃の動きの悪さ」が機能性ディスペプシアの原因であるので、それを出来るだけ分かりやすく説明するには、見えないものを「見える化」することが必要ではないかと思っています。

説明が腑に落ちて理解できると、機能性ディスペプシアは症状改善率が高くなります。

「胃の中に胆汁は残っていますか?」と先生に聞いてみてもいいかもしれませんね。

秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。