おはようございます。医師の秋山です。
先日、テレビを見ていたら、筋肉芸人のなかやまきんに君が筋トレしてました。私はその筋トレを見て、筋肉よりも肩甲骨の動かし方に目を奪われました。ものすごく柔らかく、しなるように肩甲骨が動いており、私の理想とするやり方でした。
ぜひ今後の筋トレの参考にしたいと思います。ちなみにきんに君の本名は中山翔二だそうです。
さて、前回、AST、ALTの話をしました。
好評でしたので、肝臓シリーズ第二弾として今回はγGTPの解説をしたいと思います。
この値も健康診断で必ず測定しますよね。皆さんの認識としては「お酒飲んだら上昇するやつでしょ」ではないでしょうか。全くその通りです。
γGTPも前回のASTやALTと同じで、肝細胞が壊れた時に出てくる酵素です。
さて、今回も覚えて欲しい項目だけ解説します。これだけ覚えてみんなに差をつけましょう!
健康診断でγGTPが高い方は以下の6つのうちのどれかです。
①お酒を結構な頻度で飲んでいないか。
これ有名ですね。じゃあなんでお酒飲むとγGTPが上がるんでしょう。簡単に説明すると、アルコールに反応して、肝細胞内でγGTPが沢山作られるからです。そしてそのうち肝細胞が壊れてγGTPが血液中に放たれるからなんですね。
②運動不足で肥満になっていないか。あるいは最近体重が増えていないか。
これは脂肪肝の可能性があります。肝臓に蓄積した脂肪が肝細胞をチクチクと攻撃し、肝細胞からγGTPを放出します。これも肝臓がダメージを受けていることが分かりますね。
③色んな種類の薬を飲んでいないか。
これはいわゆる薬剤性肝障害です。基本的にどんな薬剤でも起こりますが、γGTPが高くなる薬剤で有名なのは、抗てんかん薬、抗精神病薬、ステロイドホルモン薬などです。
④胆石があると言われたことがないか。
γGTPは胆管の細胞や胆汁内にも存在しています。このため、胆石がある方、また、胆石がある方は胆道系の腫瘍を合併することがあるため、これらでもγGTPが上昇します。
⑤ウイルス性肝炎の可能性はないか。自己免疫性肝疾患の可能性はないか。
B型肝炎、C型肝炎、自己免疫性肝疾患をはじめとした慢性肝炎の方はγGTPが上昇していることが多いです。
⑥家族にγGTPが高い人がいないか。
これは遺伝的にγGTPが高い方です。①~⑤のどれにも当てはまらない場合はこれになりますが、稀です。
こんな感じですね。この6つを覚えていたら完璧です。まあ、だいたい検診でγGTPがひっかかった人の原因は①と②が圧倒的に多いです。
日曜日の朝、ライザップに行く前に食べた朝食です。マッスルパンケーキとゆで卵3個を完食しました。お腹パンパンです。
それでは今週も頑張りましょう。クリニックでお待ちしております。