福岡天神内視鏡クリニックブログ

インフルエンザにかからないため方法(インフルエンザ対策①)

おはようございます、医師の秋山です。

今年もインフルエンザの季節がやってきました。

「毎年のようにインフルエンザにかかってしまう」

「子供が幼稚園や学校でもらってくるから、仕方がない」

「インフルエンザのワクチンを接種したのに、かかってしまった」

と嘆きの声を耳にします。

当院の医師やスタッフは、高濃度ビタミンC点滴、ビタミンDや整腸剤の内服で免疫力アップを図っています。

「忙しくて、ビタミンC点滴にはなかなか行くことができないよ」

「ビタミンD・整腸剤の内服をしてもすぐには免疫力はあがらないのでしょ」

という方に、今年こそインフルエンザにかからない方法を書きたいと思います。

 

① たんたん洗い

手洗いが一番大切だと思います。

手に付着したウイルスが、口内に侵入する可能性が一番高いからです。

おススメの手洗い方法は、短短洗い(たんたんあらい)です。

ハンドソープをつけます。

手のひらと手の甲、そして指先や指の間、手首まで10秒で洗います。

水で15秒間洗います。

ポイントは、これらをもう一度繰り返すことです。

2回洗うことでウイルスの付着を1回だけ洗う場合より100分の1少なくすることができると言われています。

 

② 手で顔を触らない

最近テレビでよく言われています。

インフルエンザにかかりやすい人の特徴として、何かと顔を手でさわってしまうことだそうです。

顔にもウイルスが付着しているので、手で触ると口内に侵入する可能性が高くなるわけです。

不安なことがあるとふと手に顔が行く人は、意識して触らないようにしてみましょう。

 

③ 朝起きたらすぐに歯みがきをする

朝食後ではありません。

寝ている間に、他の細菌増殖とともにウイルスが増殖します。

そのまま朝食を摂ると、ウイルスがもれなく身体に侵入してしまいます。

朝起きてすぐ歯みがきをすることで、感染率が10分の1に下がった、という報告があります。

歯みがきが面倒な場合では、数回口をゆすぐだけでも効果がありますので、試してみてください。

 

④ こまめに水分を摂る

①②③をしていても、家族や職場でインフルエンザの人がいる場合、ほぼ確実にウイルスを吸うことになります。

どうしますか?

無念、もはやこれまで!と開き直ってしまいましょうか。

いえいえ、最後の手段があります。

こまめに水分を補給すると、気管などの粘膜表面にある繊毛細胞(ブラシみたいなものです)が活発に動きます。

繊毛細胞が体内に侵入しようとするウイルスをはねのけてくれるのです。

ウイルスが口内に入っても、体内に侵入しなければ、インフルエンザ感染は成立しません

逆に繊毛細胞が乾燥してしまうと、動きが弱まり、容易に体内へのウイルス侵入を許してしまうことになります。

ポイントは、20分に1回ずつ水分を少しずつ摂ることです。

とかく冬場は水分を摂らないで済ませがちになります。

インフルエンザにかかりやすい人、周囲がインフルエンザで自分も含めて全滅しそうな方。

水分補給はなかなか大変ですが、ペットボトルや水筒を持参して、最後のあがきをしてみましょう。

しっかり実践すれば、理論上感染は成立しないとのことです。

 

まとめ インフルエンザにかからない方法

① たんたん洗いをする

② 手で顔を触らない

③ 朝起きたらすぐに歯みがきをする(時間がなければ口をゆすぐ)

④ 20分に1回水分補給をする。

どうでしょう。これだけでも実践すると感染率はほぼゼロにできる可能性が近づくのではないでしょうか。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。