福岡天神内視鏡クリニックブログ

コロノスコピーはココロノスコピー

おはようございます。医師の秋山です。数ある医療機関の中から当クリニックを選ばれ来院される皆さん、いつもありがとうございます。

昨日のスタッフブログで、大腸内視鏡検査の前日の食事についてとても分かりやすく説明していました。ぜひ参考にしてください。

そこで今日は、大腸内視鏡検査についてちょっと視点を変えて話をしたいと思います。

私達消化器内科医師は、ある程度のキャリアを積むと、何千例、何万例と内視鏡検査を経験します。しかしながらそんな百戦錬磨の医師であっても、大腸内視鏡検査(コロノスコピー)に関しては、メンタルの影響で検査がうまくできない場合があります。

大腸内視鏡検査は、大腸の奥にある盲腸まで到達することで、初めて全大腸をくまなく観察することができるのですが、これがちょっとしたことがきっかけで、盲腸まで内視鏡が届かない場合があるのです。

例えば、普段勤務している病院では簡単に盲腸まで内視鏡を挿入し、15分程度で検査を終了することができる医師が、アルバイトなどでいつもと違う病院で大腸内視鏡検査を行うと、不思議なことに何十分も時間がかかってしまうことがあります。盲腸まで到達できずに終了する場合もあります。
内視鏡室の広さ、内視鏡機器の配置、ベッドの向き、内視鏡カメラの種類、内視鏡モニターの角度…いつもと違う環境が微妙に手元を狂わせます。また、その日の医師の体調や、悩み事を抱えながら検査をする、などにも強く影響されることがあります。
このように、大腸内視鏡検査はとても繊細で奥が深い検査です。「コロノスコピーはココロノ(心の)スコピー」という言葉がありますが、言い得て妙だと思います。

さて、当クリニックではありがたいことに毎日多くの大腸内視鏡検査を行っています。このため、常に100%の力が出せるような心の準備が必要です。

そこで私や相馬医師、平島医師は、大腸内視鏡検査に対して常にポジティブなイメージを持って検査をしています。それは、今まで毎日検査をこなし、どうしたら大腸内視鏡検査が上手くなるのかを考え実践してきた努力、何万例もの検査を行ってきた経験、検査が問題なく上手にできたという成功体験の積み重ねなど・・・長年に渡り培ってきたこれらの結晶が自分に自信とポジティブなイメージを与えてくれます。このイメージにより、毎日常に100%の力で内視鏡検査を行うことができます。

本日も沢山の方が当クリニックを希望され受診されます。これからも当クリニックでは皆さんのために全力で診療していきたいと思っています。よろしくお願いします。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。