おはようございます。医師の秋山です。
先日NHKの「ためしてガッテン」で「歯みがきの新常識というテーマ」の放送がありました。
日本ではこの数十年、歯みがきをきちんと行っていても、成人で齲歯(虫歯)になる人が減っていないようです。
対してスウェーデンではある歯みがき法を行うことで、虫歯になる人が26%も減ったと報告されています。
通常の歯みがきとは違うのでしょうか?
正解は、歯みがき後に「口をゆすがないこと」でした。
これは私には、少し衝撃的な方法でした。
スウェーデンのイエテボリ大学が発案した歯みがき法なので、【イエテボリテクニック】と呼ばれています。
歯磨き粉には「フッ素」と呼ばれる元素が含まれています。
フッ素を歯の表面にコーティングすることで、虫歯菌が歯を溶かすことを防いでくれます。
そのためには、歯を磨いた後に口をゆすがない方がフッ素が残ってコーティングがはがれにくいという考え方です。
さっそくやってみました。
「習慣」とは恐ろしいもので、最初は歯みがき後に口をゆすがないことは口の中が何か気持ちが悪く感じていました。
でもすぐに慣れました。やはり「慣れ」とは恐ろしいものです。
私の場合はコーヒーによる歯の色素沈着と知覚過敏があったのですが、【イエテボリテクニック】を始めてからは歯が白く保たれている気がしますし、水で口内をゆすがない分歯が染みることも少なくなりました。
しばらくはこの方法を試して行きたいと思います。
【イエテボリテクニック】の復習をします。
1.歯磨き粉は歯ブラシに2㎝つける。
2.いつも通り歯を磨く
3.口の中の歯みがきをを吐き出したら、口を濯がないで終了する
そして虫歯にならないためには、歯科衛生士さんによる歯のプロケアが一番おススメのようです。
3~6か月に1回は、歯科による口腔ケアをしてもらいましょう。
私も歯医者に行ってみることにします。
この歯みがきは泡で出てきます。
舌の苔が口臭の原因と言われています。
舌を鏡で見て、苔が生えている方は消化管機能が落ちている可能性があります。
「口腔ケア」としてまず、舌を綺麗にすることから始めてみても良いかもしれません。
今回の動画は、「レントゲン検査でなく胃カメラを勧める理由」です。