福岡天神内視鏡クリニックブログ

胃がんで亡くならないための3つの方法

こんにちは、医師の秋山です。

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今回は「胃がんで亡くならないための3つの方法」を書きたいと思います。

1、まず胃カメラを受ける

検診の採血だけで、「胃がんのリスクを調べてみよう」と思う方も多いでしょう。

検診採血の胃がん検診(ピロリ菌、腫瘍マーカーなど)では、「胃カメラを受けてください」という煙に巻かれたような結果が帰ってきます。

レントゲンは「胃がん検診」と呼ばれていますが、進行胃がんにまでならなければ、なかなか引っかかってきません。

胃がんになることのないポリープだけが「出っ張り」として引っかかったりしてきます。

検診で引っかかった時は結局胃カメラを受けることになるので、初めから胃カメラを受けた方が良いということになります。

 

2、胃がんのリスクが高い方なのか低い方なのか、医師に教えてもらう

内視鏡医は胃カメラをした時に、

①  胃がんのリスクがかなり低い

②  胃がんのリスクが否定できない

③  いつ胃がんができてもおかしくない

の3つくらいに分類してイメージしていると思います。

この3つのどれに入るかを、具体的に聞いてみると良いと思います。

上の写真の方は③になります。

今が③の状態でも、ピロリ菌の除菌が成功すれば②に近づけることができます。

 

3、その後も1年に1度くらい胃カメラを受ける

①の人は胃がんになる可能性はとても低いです。

でも、がんのリスクは全くゼロではありません。

上の①、②、③どれに入るかを理解しても、胃がんになる確率が変わるだけで誰もが皆胃がんにかかる可能性があります。

胃がんのリスクは【ピロリ菌】だけではないからです。

胃がんは1度できてしまうと、かなり進行が早いがんに入ります。

2〜3年後には進行して、腹膜播種や転移をしていることもあります。

①、②、③のどのようなリスク階級にあっても、胃カメラは1年に1度くらい受けておくのが無難であると思います。

 

まとめ  胃がんで亡くならないための3つの方法

1、まずは胃カメラを1度受けてみましょう

2、どれくらい胃がんのリスクがある胃粘膜なのか、医師に聞いてみましょう

3、以後は1年に1度くらい胃カメラを受けていきましょう

 

「結局毎年胃カメラをしないといけないのではないか」とうんざりするかもしれません。

はじめの1回を【苦しくない検査】で胃カメラをクリアしておくと、「年に1回」という高いハードルはかなり低下すると思います。

「胃カメラは苦しそう」という思いが強いためにどうしても1の段階に達しない方は、まずは当院にご相談ください。

前回の大腸がんほどの予防はできませんが、胃も意識次第で「胃がんで亡くなるリスク」はかなり予防できます

胃がんで亡くならないために、胃カメラを受けていきましょう。

胃がんと大腸がんで亡くならければ、がんのおよそ3分の2は心配しなくても良いことになります。

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秋山 祖久総院長

国立長崎大学医学部卒業。
長崎大学医学部付属病院・大分県立病院など多くの総合病院で多数の消化器内視鏡検査・治療を習得。2018年11月より福岡天神内視鏡クリニック勤務。